ダリアはキク科ダリア属の多年草です。
その名はスウェーデンの植物学者であるアンデシュ・ダールから来ていると言われています。
また、和名はテンジクボタン(天竺牡丹)。
その名の通り、ボタンの花とは雰囲気が少し似ています。
その美しさゆえ、ダリアは園芸分野で人気のある花の1つです。
花壇、公園、学校、公共機関など様々な場所でその姿を見ることができるほか、数多くの品種が開発・販売されています。
特に夏から秋にかけて生活を彩る花としては代表的なものの1つで、カラーバリエーションも赤、オレンジ、ピンク、マゼンタ、黄色、白、クリーム色、紫色、黒など圧倒的に豊富。
複数の色を持ち、そのグラデーションを楽しめるものもあります。
具体的な開花期としては6~11月。
また切り花やドライフラワー、アレンジメントなどとしても人気です。
「黄色のダリア」の花言葉
「黄色のダリア」の花言葉は「優美」「栄華」です。
ちなみに赤色のダリアの花言葉は「華麗」「栄華」で、白のダリアの花言葉は「感謝」「豊かな愛情」。
またダリア全般の花言葉として「優雅」「気品」「栄華」「気まぐれ」などがあります。
「優美」や「華麗」、「気品」といったポジティブな花言葉は、ダリアの花の美しさから来ているとの説が有力であるようです。
一方、「気まぐれ」という花言葉の由来に関しては次のような逸話が残されています。
ナポレオンの妻であるジョセフィーヌは、当時まだ珍しかったダリアの花にかなりの執着がありました。
パーティーなどでダリアの花の美しさを自慢する一方、その球根を他人に譲ることは決してしなかったのです。
しかし、どうしてもダリアの球根を譲ってほしいとジョセフィーヌに頼み込む貴婦人が現れました。
ところがジョセフィーヌは、彼女を当然のように軽くあしらってしまいます。
そこでこの貴婦人は、ジョセフィーヌの庭師をお金で買収してダリアの球根を盗ませました。
ところがこれがジョセフィーヌに発覚したものだからさあ大変。
この事件はジョセフィーヌの逆鱗に触れ、庭師は解雇、この貴婦人は貴族階級から追放となってしまいました。
それゆえ「気まぐれ」という花言葉が付いたとされますが、これも間接的にとはいえ、ダリアの花の美しさに起因するものと言えるでしょう。
「黄色のダリア」の豆知識
ダリアは原産地のメキシコにおいては国花に指定されています。
また、近年ではダリアは機能性食品としても注目されているようです。
一応花や葉も食用にできるそうですが、主に食用となるのは白いイモのような塊根。
たっぷりと食物繊維が含まれているほか、血糖値の上昇を抑えたり、コレステロールや中性脂肪が吸収されるのを妨げたりする働きがあるそうです。
まとめ
ダリアはキク科の多年草で、園芸分野において人気のある花の1つです。
今では様々な品種が開発されており、またカラーバリエーションも非常に豊富ですが、特に黄色のものは「優美」や「栄華」の象徴とされます。