「魂の不死」とは、古代ギリシャの哲学者「プラトン」の著作『パイドン』で触れられた概念です。
難しいものではなく、「肉体が死んでも魂は別の身体を得て生まれ変わる」という素朴な死生観です。
「不死」と言う以上、「何かしら魂に刻まれたものが残る」というニュアンスになります。
「魂の不死」という花言葉の花は、恩師の墓前に供え、教えが受け継がれている事を伝えるメッセージになります。
何があっても朽ちないような強い意志を持つ人にも良いでしょう。
ふわっとした言葉なので、誰かに伝えるなら自分で説明出来る程度に解釈を固めておきましょう。
「魂の不死」の花言葉を持つ花
「魂の不死」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「アカシア」
マメ科アカシア属の総称で、成長が早く寿命の短い樹木です。
先駆的に繁り森を作る性質から、個は滅んでも森となって魂が引き継がれるという意味で「魂の不死」という花言葉が付きます。
他の花言葉は「友情」「愛情」「秘密の愛」「純潔な恋」「気まぐれな恋」「優雅」です。
「生まれ変わっても気持ちが変わらない」というニュアンスで、恋人への愛情表現として贈るのに向きます。
「魂の不死」と似た意味の花言葉を持つ花
「魂の不死」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「紫のパンジー」
スミレ科スミレ属の園芸品種です。
「魂の不死」に近い、「揺るがない魂」という花言葉が付いて居ますが、これは古代ギリシャ神話に由来話があります。
主神「ゼウス」が浮気相手を牛にして隠そうとしましたが隠しきれず、空に上げ星座にしました。
ゼウスは浮気相手の事を思い、彼女の瞳のような「紫のパンジー」を作った、というものです。
「揺るがない魂」は、ゼウスの彼女への思い、または、それでもまた浮気するゼウスを表すものです。
酷い話ですが、ギリシャ神話の神は、祟り神、つまり災害の擬人化の側面もあるのです。
「紫のパンジー」の他の花言葉は「あなたのことで頭がいっぱい」「思慮深い」「思想」「心の平和」です。
「ルドベキア(大反魂草)」
キク科オオハンゴンソウ属の花で、濃色の筒状花や、それを縁取るように内側が濃くなっている花弁(舌状花)から、ギョロリと見開いた目のように見えます。
ここから「魂の不死」が連想できる「強い精神力」という花言葉が付きます。
他の花言葉は「公平」「公正」「正義」「正しい選択」「立派な」「あなたを見つめる」です。
別名の「オオハンゴンソウ(大反魂草)」は、葉が指のように分かれて垂れ下がり、彼岸を手招きして魂を呼び戻すように見える事が由来で、こちらの意味でも「魂の不死」と近くなります。
まとめ
「魂の不死」という花言葉を持つ花は「アカシア」です。
似た意味の花言葉を持つ花は「紫のパンジー」「ルドベキア」です。
伝わりにくい言葉なので、意図を説明出来るよう自分で理解しておく事が必要です。