「闇」とは真っ暗な様や先の見通しが全く立たない様、無知、後ろ暗いことなどを表す言葉です。
ほとんどの花は光が差さない闇の中では生きていくことができないゆえか「闇」という花言葉を持つ花は存在しませんが、心の闇を感じさせる花言葉を持つ花はいくつか存在します。
「闇」の花言葉を持つ花
「闇」を表現するのに使えそうな花のうち、比較的知名度の高いものや入手性の良いものをご紹介します。
「黒いバラ」
黒いバラには「滅びることのない愛」や「永遠の愛」といった花言葉があるため、ギフトとして利用されることがあります。
しかし一方で「憎しみ」「恨み」「あなたはあくまで私のもの」といったダークな花言葉もあるため、普通のギフトにするならメッセージカードを添えるなどの方法で誤解を防いだ方が良いでしょう。
また黒は珍しい花色であるため、バラにしては入手難易度は高めです。
「クローバー」
クローバーの主な花言葉は「幸運」「約束」「私を思って」などです。
特に四つ葉のクローバーは幸運のシンボルとしてよく知られています。
一方、クローバーに「復讐」という花言葉があることはあまり知られていません。
これは約束が破られた時、クローバーの力が負の方向に働くとされていることからきています。
「ゴボウ」
ゴボウは日本人にとっては身近な野菜です。
きんぴらごぼう、ごぼうサラダ、豚汁、炊き込みご飯など様々な料理に使われますが、中国では漢方薬として、欧米では薬用ハーブとしても使われています。
そんなゴボウの花言葉は「私に触らないで」「いじめないで」「しつこくせがむ」など。
これらは花がとげとげしい形をしていることからきています。
「アザミ」
同じく花がとげとげしいアザミには「報復」「触れないで」「厳格」「独立」などの花言葉が付けられています。
しかしスコットランドではアザミのトゲのおかげで独立を守ることができたという伝説があり、スコットランドにおいてアザミは勝利の花、国花として重要視されているようです。
「黒百合」
黒いユリには「呪い」や「復讐」という花言葉があります。
これらは富山県の黒百合伝説からきているそうです。
これは佐々成正(さっさなりまさ)という戦国武将が偽の告げ口に騙されて早百合(さゆり)という女性を殺害したところ、彼女が死に際に放った「立山に黒百合が咲いたら、佐々家は滅びるであろう」という言葉通り黒百合が原因で佐々家は滅んでしまったというもの。
またこのことから、黒百合はミステリーの題材になることがあります。
「闇」と似た花言葉を持つ花
スノードロップにはとんでもない花言葉があることで知られています。
それは「あなたの死を望みます」というものです。
これは死んだ恋人にスノードロップを供えたところ、恋人はたちまち雪の雫になってしまったというイギリスの物語からきています。
一方、「希望」や「慰め」といったポジティブな花言葉も存在するので、もしギフトにすることがあればこちらの意味で使うべきでしょう。
またシレネには「恋の落とし穴にご注意」というネガティブながらもユニークな花言葉が付けられています。
まとめ
心の「闇」を感じさせる花言葉を持つ花としては黒いバラ、クローバー、ゴボウ、アザミ、黒いユリなどが挙げられます。
またスノードロップやシレネにもダークな花言葉があるので、ギフトにしたり飾ったりする場合は要注意です。