冬に暖かさを感じさせてくれる「赤いシクラメン」は、サクラソウ科シクラメン属の赤色品種です。
地中海原産で、鑑賞用として流通しています。
花は茎の先が180度曲がった下向きですが、花弁が裏返しになって上向きに見えます。
花期は10月から4月です。
今回は、「赤いシクラメン」の花言葉について解説します。
「赤いシクラメン」の花言葉
「はにかみ」「遠慮」「嫉妬」などがあります。
シクラメンに共通する花言葉も含みます。
あまり良い意味になりませんが、解釈次第では贈り物などにも使えます。
「遠慮」
シクラメン共通の花言葉です。
俯いて遠慮がちな花の様子から付いたものです。
遠慮深く、自分が主導して成功させた事についても、自分独りが讃えられる事を好まないような人へ贈るのに向きます。
少々図々しい人へ、もう少し遠慮するように注意する意味で贈る事も出来ます。
この花言葉を贈るのに合わないのは、相手が遠慮するとあなたの利益になる時です。
遠慮は内側から出るのが本来のもので、要求して折れさせるのはただの圧力構造です。
「はにかみ」
こちらも花が下向な事から付いた花言葉です。
同じ由来で「内気」「気後れ」という花言葉も付いています。
これには由来話が付いています。
かつて、古代イスラエルの「ソロモン王」が、王冠のデザインとして花の姿を使おうとして、花と交渉しました。
案外花に人望がないソロモン王は断られ続け、唯一許可したのがシクラメンでした。
喜んだソロモン王がシクラメンを讃えると、シクラメンは、はにかんで下を向いてしまった、というものです。
なかなか可愛らしい由来です。
はにかむ様子が愛おしい、恋人や幼い子供などへ贈るのに向きます。
勿論、他人を操る戦術として恥ずかしがって見せるような打算的な人には向きません。
「嫉妬」
これが「赤いシクラメン」固有の花言葉です。
赤は情熱的な色とされますが、ここでは「強い感情」というニュアンスです。
遠慮がちな姿のシクラメンですが、恋で遠慮したなら意中の人はライバルに奪われてしまいます。
その時になって、ようやく自分の強い恋心に気付き、嫉妬の炎に身を焦がすのです。
良い花言葉とは言えないため、本来の意味で誰かに使うには向きません。
失恋後に自分の部屋へ飾り、心を見つめ直し、整理するには良いでしょう。
一方、やや広い意味で、溢れる才能で大きな実績を挙げた人へ贈り、嫉妬するほど素晴らしい、と、讃えるのには合う花言葉です。
買えた人が嫉妬するような、数量限定アクセサリーの売り場ディスプレイにも使えます。
「赤いシクラメン」の豆知識
シクラメンの名はラテン語の「シクロス(円)」が元になっています。
これは、花茎が受粉後に螺旋状に丸まってしまう事が由来です。
別の説では、「アンパン」のような円盤形の球根が由来とされます。
また、和名では「カガリビバナ(篝火花)」といいます。
本来花色は関係ありませんが、茎の先につく「赤いシクラメン」の花は、炎のイメージにぴったりです。
まとめ
「赤いシクラメン」は、姿は美しく、色は情熱を感じさせる鮮やかな花です。
花言葉を知れば、更に複雑な思いも、うかがい知れるでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。