「赤いグラジオラス」は、アヤメ科グラジオラス属の赤花品種です。
ヨーロッパやアジアにも分布が見られますが、現在流通する園芸品種の原種は、主にアフリカに自生していたものです。
花は花茎に連なって咲き、花期は植える時期にもよりますが、通常6月から9月です。
今回は、「赤いグラジオラス」の花言葉について解説します。
「赤いグラジオラス」の花言葉
「密会」「勝利」「堅固」「用心深い」などがあります。
グラジオラスに共通する花言葉も含みます。
極端に悪い意味はありませんが、方向性の違う意味深な言葉が混じるため、贈る時は意図を明らかにしましょう。
「密会」
かつてヨーロッパで、恋する2人がグラジオラスを密会の合図にした、という言い伝えから付いた花言葉です。
今の日本で、集落のしきたりや身分違いによる「許されない恋」はあまりありません。
浮気でなければ密会の必要はないでしょう。
また、会社同士の談合のイメージもあり、恋愛のイメージからは少し離れた言葉になっています。
内密の誘いのメッセージへ添えるのに向きます。
「勝利」
古代ギリシャ語「グラディウス(剣)」が、グラジオラスの名前の由来です。
どこが剣に似ているかと言えば、その真っ直ぐな葉で、「剣により戦いに勝利する」というイメージの花言葉です。
戦いの辛い記憶を忘れたいという意味で「思い出」「忘却」という花言葉も付いています。
ただ、古代ギリシャの戦争における主たる武器は槍なので、剣を使う状況は陣形が崩れた負けかけの時と言えます。
一方、中世における剣は、十字架を表し騎士の象徴ともされた武器です。
スリムな葉の形からも、騎士の剣の方がイメージと近いでしょう。
資格試験やプレゼンなど、何かと戦う人へ、エールとして贈るのに向く花言葉です。
「堅固」
「赤いグラジオラス」固有の花言葉です。
剣を意味するグラジオラスですが、情熱を表す赤と合わさり、何者にも揺るがず進撃する軍勢のイメージになります。
「頑固」という花言葉も付いています。
意志の固さは何事にも重要です。
人に流されていては、目的地に到達出来ません。
それでも流れを制御していけるなら良いのですが、強すぎる流れは時に目的地を見失わせるものです。
意志の強い人へ贈り讃えるのに向きます。
頑固すぎる後輩へ、注意の意味で贈っても意味は合いますが、了解させるのはなかなか難しいでしょう。
「用心深い」
こちらも「赤いグラジオラス」の花言葉です。
「密会」を用心して行ったり、戦の進軍も慎重に行うイメージです。
赤は情熱の色、むしろ勢いで進みそうですが、それ故に諫める意味の花言葉が付きます。
用心深さは重要です。
一方、警戒しすぎるのは、人間関係に支障が出るとも思うでしょう。
けれど両立は可能です。
大事なのは、安心出来る場とそうでない場を区分けして考える事でしょう。
その意味で、区分けした境界を気軽に超えてしまうインターネットが、ややこしい状況を生んでいるのです。
大きなライフイベントを迎え、世界が広がるタイミングの子供へ贈り、気を付ける事を教えるのに向く花言葉です。
まとめ
「赤いグラジオラス」は美しく凜々しい花です。
花言葉を知れば、より好ましく感じられるでしょう。
花を一層彩り良く見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。