「賢者」とは、賢い人の事も指しますが、中世ヨーロッパの騎士物語や、それを下敷きにしたファンタジー作品などで、不思議な力のある人を指す場合もあります。
「賢者」という花言葉の花は、知識見識人格に優れた人へ、尊敬の気持ちを込めて贈るのに向きます。
一方、敵対する者を出し抜く事はあるにせよ、善意の人を騙すような悪賢い人には向きません。
「賢者」の花言葉を持つ花
「賢者」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「オニユリ」
ユリ科ユリ属の大型の品種です。
草丈2m程にまで成長し、斑点のある大きなオレンジ色の花を下向きに咲かせます。
「オニユリ」のほとんどは種子が出来ず、代わりに「ムカゴ」で栄養繁殖する事から、「純潔」という花言葉が付きます。
古代ギリシャの哲人「プラトン」が、「純潔」を保つ禁欲は「賢者」に至る徳の訓練、と提唱しているところから付いた花言葉が「賢者」です。
他の花言葉は「荘厳」「富と誇り」「陽気」「愉快」「華麗」「嫌悪」です。
方向性がバラバラなので、合うものを選んで贈ると良いでしょう。
「賢者」と似た意味の花言葉を持つ花
「賢者」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「ナナカマド(七竈)」
バラ科ナナカマド属の木で、白い小花が集まり傘状に咲きます。
その後実る果実は赤く熟し、冬にも残ります。
「ナナカマド」は、「燃えにくく、七回竈に入れても燃え残る」と言われるところから付いた名ですが、実際には普通に燃えます。
これは炭(備長炭)の製造工程や、火持ちの良さを表した言葉が独り歩きしたものです。
いずれにせよ、炎の中でじっと思索できるイメージから「賢明」という花言葉が付きます。
「賢者」は「賢明」なものですから、近い意味と言えるでしょう。
他の花言葉は「思慮分別」「怠りない心」「慎重」「用心」「解毒力と慈悲」「私と一緒にいれば安心」「安全」です。
どんな時も慎重で頼れる人へ贈るのに向きます。
「セージ」
シソ科アキギリ属のハーブで、「薬用サルビア」の別名もあります。
青紫の小花が連なって咲きます。
古くから利用されてきた薬草です。
英語の「セージ」という綴りが、「賢者」「聖人」を表す「セージ」と同じである事から「知恵」「知識」「尊敬」という花言葉が付きます。
一周回って「賢者」を表す花言葉と言えるでしょう。
他の花言葉は「家庭の徳」「家庭的」「幸福な家庭」「燃えるような恋」で、知的な恋人へプロポーズするのに合います。
これ以外にも「知性」「徳」など、「賢者」が連想出来る花言葉は複数あります。
まとめ
「賢者」という花言葉を持つ花は「オニユリ」です。
似た意味の花言葉を持つ花は「ナナカマド」「セージ」他様々です。
単に賢いだけではなく、人徳も必要になります。