「自由奔放」は世間の常識やしがらみに囚われることなく、自分の思うがままに振舞うさまを指す言葉です。
「自由」とはよく似た言葉ですが、「自由」が法律や哲学の分野でも使われるかなり抽象的で広い意味を持つ言葉なのに対し、「自由奔放」はより狭い範囲、例えば人の性格や生き方に使われることが多くあります。
自分勝手である、自己中心的であるといったネガティブなニュアンスを含むこともしばしば。
しかし人は本能的に自由を求めるものであるため、社会や現実と折り合いを付けながらできるだけ自由奔放に生きたいという考えは自然なものであるといえるでしょう。
「自由奔放」の花言葉を持つ花
「自由奔放」を表現するのに使えそうな花のうち、比較的知名度の高いものや入手性の良いものをご紹介します。
「サンカヨウ」
サンカヨウはメギ科サンカヨウ属の花です。
山中のジメジメした場所に咲く白い花で、花のサイズは2cm程度、草丈は30〜70cmほど。
開花期は5〜7月です。
最大の特徴は雨に濡れるとその花がガラス細工のように透明になることで、その美しい様子を生で見るために山に登る者もいるほどだといいます。
またその性質からスケルトンフラワーと呼ばれることもあるそうです。
花言葉は「自由奔放」「親愛の情」「幸せ」「清楚な人」など。
ポジティブなものが揃っているので花言葉のことだけを考えるならギフトには向いていそうですが、自生している場所が限られることや山梨県、奈良県、島根県などで絶滅危惧種に指定されていること、市場になかなか出回らないことや入手したとしても高山の環境を一般家庭で再現、維持することは難しいことなどからギフトには向きません。
しかし花が透明になった時の姿は、生で見なくともインパクト抜群のものです。
「自由奔放」と似た花言葉を持つ花
例えば「自由」という花言葉を持つ花は似たように使えるでしょう。
そのような花としてはヤナギやアスチルぺなどが挙げられます。
また「気まま」という花言葉を持つユキヤナギや、「自由気まま」という花言葉を持つアワモリショウマも同じように使うことが可能です。
まとめ
「自由奔放」という花言葉を持つ花はサンカヨウです。
雨に濡れるとガラス細工のように透明になるという特徴を持つ珍しい花で、そのさまを生で見るために山に登る者もいるほど美しいと評されています。
バラやキクといった有名な花のように生花を手軽にギフトにすることはできませんが、山深く、人の手のなかなか届かない場所でひっそりと花を咲かせるさまは「自由奔放」という花言葉にふさわしいといえるでしょう。
