「私を殺して」という花言葉の花は、創作のギミックとして利用出来ます。
一方、現実場面で誰かに伝えるような花言葉ではなく、避けるべき花言葉として覚えておくべきでしょう。
比喩的な表現として使う可能性はありますが、昨今はなかなか難しいでしょう。
「私を殺して」の花言葉を持つ花
「私を殺して」という花言葉を持つ花は、ありません。
「私を殺して」と似た意味の花言葉を持つ花
「私を殺して」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「スグリ(酸塊)」
スグリ科スグリ属の総称です。
花色は白、緑で、その後果実が実ります。
果実の色は種類により、赤、白、黒、緑で、食用として様々に利用されます。
トゲと果実という二面性から「あなたに嫌われたら私は死にます」という花言葉がついており、「嫌うぐらいなら私を殺して」というニュアンスに解釈出来ます。
他の花言葉は「あなたの不機嫌が私を苦しめる」「後悔」「期待」「真の幸福」などです。
近い意味の花言葉としては、「ガマズミ」に「無視したら私は死にます」があります。
万一、恋人を引き留める為に使っても、恋人としては「怖い」「逃げたい」と思うだけで、心は離れるばかりです。
「アイビー(ヘデラ)」
ウコギ科キヅタ属の蔓性の常緑樹です。
花は黄緑で放射状に咲き、球状の塊が集まり穂を形成します。
観葉植物として利用され、建物の壁などを覆う事もあります。
細かい根がびっしり食い込み、容易に除去されない事から「死んでも離れない」という花言葉が付きます。
「離れたいなら私を殺してみれば良い、それでも離れないけど」という意味合いで、多少遠いですが「私を殺して」を含む場合がある花言葉です。
他の花言葉は、「不死」「不滅」「永遠の愛」「破綻のない結婚」「誠実」など、良い言葉が揃います。
「迂闊に植えると後悔する」という、警告の意味合いが強い花言葉と解釈すると、理解しやすいでしょう。
「クワ(桑)」
クワ科クワ属の総称です。
花はごく小さい淡黄緑色で花弁はなく、穂状に固まって咲きます。
その後果実が実り、濃い黒紫に熟し、食べられます。
花言葉は「共に死のう」で、自力で死にきれない場合は「私を殺して」の意味になります。
これは古代ギリシャ神話に由来がある花言葉です。
「ピューラモス」と「ティスベー」という恋人同士がいたのですが、「ティスベーが死んだ」と勘違いで「ピューラモス」が自殺し、それに絶望した「ティスベー」が死ぬという展開で、現場に生えていたのが「クワ」の木だったのです。
尚、これが『ロミオとジュリエット』の元になっています。
他に「私を殺して」の意味に繋がりそうな花言葉としては、「ドクニンジン(毒人参)」に「死も惜しまない」、「ゴジアオイ(午時葵)」に「私は明日死ぬだろう」、「イチイ(櫟)」に「死」などがあります。
まとめ
「私を殺して」という花言葉を持つ花はありません。
似た意味の花言葉を持つ花として「スグリ」「ガマズミ」「アイビー」「クワ」「ドクニンジン」「ゴジアオイ」「イチイ」などがあります。
避けた方が良い花言葉として把握し、使う場合は創作に留めた方が無難です。