眩しく美しい「白いカーネーション」は、ナデシコ科ナデシコ属の白花品種です。
カーネーションの名前の由来としては、ウィリアム・シエイクスピア時代の「コロネイション・フラワー(冠飾り)」に使われたという説や、ラテン語の「カーン(肉)」が元になったという説があります。
元は赤い花だったと考えられますが、南ヨーロッパから西アジア原産で、17世紀時点でイギリスやオランダで300種以上が作られました。
園芸愛好家達の手で更に発展は続き、現在に至るまで、様々な色や形のカーネーションが生み出されました。
今回は、「白いカーネーション」の花言葉について解説します。
「白いカーネーション」の花言葉
「無垢で深い愛」「純粋な愛」「私の愛は生きています」「尊敬」があります。
カーネーションに共通する花言葉と、「白いカーネーション」固有のものが含まれます。
どれも良い意味で、贈り物にもお祝いにも向きます。
「無垢で深い愛」
カーネーションに共通する花言葉です。
母の日に贈られるカーネーションのイメージから付いた花言葉で、子供の無垢な母への愛と、母から与えられた深い愛への感謝、2通りの意味になります。
「母の日」を宣言したのはジュリア・ウォード・ハウという運動家ですが、母親に感謝してカーネーションを贈るという習慣は、アンナ・ジャーヴィスという活動家が広めたものです。
アンナは母の日の「白いカーネーション」にこだわりがあり、シンボル化の為の活動もしましたが、花の販売業者の意図などもあり、赤に落ち着いていきました。
そんな由来も含め、母に贈るのに向く花言葉です。
かつて「白いカーネーション」は母の日に亡くなった母へ贈る花とされていましたが、母を亡くした子供の感情を逆なでするだけで、誰も得をしないので赤に統一されました。
「純粋な愛」
白い花には何の色も混ざらない純粋なものというイメージがあり、カーネーションの愛のイメージと合わさってこの花言葉が付きました。
愛情を感じる家族や友人など、人を選ばず贈るのに向きます。
日本で「愛」と言うと多分に「恋愛」や「性愛」を含むものですが、「純粋」が付いているため、素直な意味で使う事ができます。
勿論、恋人に対して贈っても意味は合います。
「私の愛は生きています」
アンナ・ジャーヴィスが亡き母に「白いカーネーション」を捧げた事からついた花言葉です。
この事から「白いカーネーション」が、亡くなった母親に贈る花とされていた時期もありました。
亡くなった愛する人に贈ったりお供え物にするのに向きます。
別れた後に、まだ愛する気持ちが残る相手に贈る場合、意味は合いますが、相手が受け容れるかどうかは別問題です。
この花言葉が合わないのは、仕事上の相手です。
距離感がおかしく、戸惑わせてしまうでしょう。
「尊敬」
こちらも「白いカーネーション」固有の花言葉です。
赤い色には愛情のような熱いイメージがありますが、白はもっと大きく包容力を感じさせる尊敬がよく合います。
母に限らず、尊敬出来る友人や先輩、恩師などに贈るのに向きます。
歴史上の偉人に供えるのにも合うでしょう。
この花言葉が合わないのは、利害関係で結び付いた人です。
相手から得られる利益がない時も、まだ気持ちがあるなら合います。
まとめ
「白いカーネーション」は姿が良く、母の日に限らず様々な場面でも活躍できるでしょう。
花言葉を組み合わせれば、更に良い贈り物にできるでしょう。
花をより美しく見せる花言葉を、是非心に留め置いて下さい。