「珍しい」という花言葉の花は、骨董や美術品、稀少な生物など、珍しいものが好きな人へ贈るのに向きます。
普段見かけない珍客を迎える時に飾るのも良いでしょう。
普段見られない「貴重」さを歓迎する意味と、「異様さ」を警戒する意味が混在する言葉なので、意図に合わせた花選びが重要です。
「珍しい」の花言葉を持つ花
「珍しい」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「ササユリ(笹百合)」
ユリ科ユリ属のユリで、『古事記』にも記述のある、日本を代表する品種です。
本州中部地方から四国、九州に分布しますが、山の手入れがされなくなって、生息域は減る一方です。
横向きの花は花弁6枚で、花色は淡いピンク、嫌味のない芳香があります。
葉が細長く笹を連想させる事から「笹百合」の名が付きました。
可憐な花ですが、病気に弱く、上手く育っても種から開花まで7年から8年もかかります。
目にする機会が少ない事から、「珍しい」という花言葉が付きました。
他の花言葉は「稀少」「希少価値」「清浄」「上品」で、雰囲気通りの言葉が揃います。
生花を誰かに贈るには向きませんが、画像をメッセージに添えるといった使い方はあります。
「珍しい」と似た意味の花言葉を持つ花
「珍しい」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「フサスグリ(房酸塊)」
スグリ科スグリ属の落葉樹の総称です。
花は黄緑の小花であまり目立たず、その後の果実は鮮やかに実ります。
果実の色により「アカスグリ(レッドカラント)」「シロスグリ」と分類します。
鬱蒼と茂る緑の中、貴重な色である鮮やかな果実のイメージから付いた花言葉が「珍しさ」です。
他の花言葉は「目新しい」「好奇心」「幸せの訪れ」「予想」「全てが理想的」で、珍客を歓迎するのに向きます。
「カンガルーポー」
オーストラリア原産の、ヘモドラム科アニゴザントス属の多年草です。
先端が6つに裂けた筒状の花が横向きに咲き、これがカンガルーの蹴爪(ポー)に見えるとして付いた名です。
花色は白から赤、赤から黄色、緑です。
何とも変わった形である事から「不思議」「驚き」という「珍しい」と近い花言葉が付いています。
他の花言葉は「こっちへ来て」「可能性」「陽気」「あなたは皆を楽しませる」「かわいい愛」と、好ましい言葉ばかりです。
「珍しい」と近い花言葉を持つ花は他にもあり、「ホオズキ(鬼灯)」が「不思議」、「ケイトウ(鶏頭)」が「奇妙」、「ウェルウィッチア」が「奇想天外」です。
尚、名前に「珍」が入る「チングルマ(珍車)」の花言葉は「可憐」しかありません。
まとめ
「珍しい」という花言葉を持つ花は「ササユリ」です。
似た意味の花言葉を持つ花は「フサスグリ」「カンガルーポー」「ホオズキ」「ケイトウ」「ウェルウィッチア」です。
「珍車(チングルマ)」については、「可憐」しか付きません。
良い意味にも悪い意味にも解釈される言葉ですが、真心で選んだ花は良い贈り物として伝わるでしょう。