「狂気」という花言葉の花は、比喩だとしても、差別的表現になりやすいため、現実の人に対して使ってはいけません。
創作上のキャラクタなどのイメージとしては、問題なく利用出来ます。
他の花言葉や花自体の印象とも合わせれば、キャラクタにより深みが出るでしょう。
「狂気」の花言葉を持つ花
「狂気」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「ブドウ(葡萄)」
ブドウ科ブドウ属の蔓性の落葉樹です。
果樹として世界中で栽培されており、花は穂状に付き、果実もまとまって実ります。
花言葉は「酔いと狂気」で、「狂気」をそのまま含みます。
由来は古代ギリシャ神話で、ブドウ酒を司る神「デュオニソス」の伝説に、常に「狂気」が付きまとった事に因ります。
つまり、ブドウ酒による酩酊の比喩です。
他の花言葉としては「人間愛」「親切」「忘却」で、比較的良い意味が揃います。
「酔い」を強調して「大いに飲もう」と宴会の場に飾るなら意味は合いますが、酒量は程々にしておきましょう。
度を超えて飲んでも、苦しいだけです。
「ニワトコ」
ガマズミ科ニワトコ属の落葉樹です。
淡黄色の小花をまとまって咲かせます。
花言葉は「熱狂」という、「狂気」の一面が含まれた言葉が付いています。
由来の1つに、キリスト教の伝説があります。
「ニワトコ」は、「イエス・キリスト」が処刑された十字架の材料だったのです。
イエスの処刑は「ザ・パッション」と呼ばれますが、同じ音の「パッション」は「情熱」と訳され「熱心」や「熱狂」が連想されたのです。
他に、春先に花が咲くため、生き物が情熱的に恋に狂う時期、という意味でも合います。
他の花言葉は「苦しみを癒す人」「憐れみ」「嫉妬」「幸運」などです。
「狂気」と似た意味の花言葉を持つ花
「狂気」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「リンドウ(竜胆)」には「悲しんでいるあなたが好き」という、理解し難い言葉が付きます。
「クワ(桑)」の「共に死のう」というのも正常な判断ではありません。
「クロユリ(黒百合)」は「狂おしい恋」「呪い」、「オトギリソウ(弟切草)」は「迷信」「恨み」「敵意」「秘密」と、「狂気」に陥りそうな言葉が揃います。
花言葉は、時に思いが強すぎて常軌を逸しているように見える言葉もあるため、加減して使いましょう。
まとめ
「狂気」という花言葉を持つ花は「ブドウ」「ニワトコ」です。
似た意味の花言葉を持つ花として「リンドウ」「クワ」「クロユリ」「オトギリソウ」などです。
「狂気」を意味する言葉でなくても、想いが強すぎてそう伝わる場合もあるため、花言葉は加減して使いましょう。