「殺意」という花言葉の花は、相手に対する強い敵意や害意、完全な否定を表します。
実在する人に贈るようなものではなく、間違えて贈らないように覚えておく花という事になります。
一方、人ではないものに対する感情として、殺虫剤の商品イメージなどには合うでしょう。
「殺意」の花言葉を持つ花
「殺意」という花言葉を持つ花は、ありません。
「殺意」と似た意味の花言葉を持つ花
「殺意」に似た意味の花言葉を持つ花は、多く見られます。
「ガランサス(スノードロップ)」
ヒガンバナ科ガランサス属の総称です。
名前の通り、雪を滴にしたような涙滴型の花弁が付きます。
この花が触れた愛する人の遺体が雪の滴になった、という伝説がある事から、イギリスの一部地域の風習では、初冬に家に持ち込むと不幸を招くとされています。
特に、異性への贈り物に選ぶと、相手の死を願うというメッセージになる事から付いた花言葉が「あなたの死を望みます」です。
自分が手をくだすと言ってはいませんが、「殺意」を説明したような言葉で、非常に近い意味と言って良いでしょう。
他の花言葉は「希望」「慰め」「初恋の溜息」「友情」など、良い言葉が並ぶため、こちらの意味で贈る時は、一筆添えて残る形で、伝える言葉を限定しましょう。
「マリーゴールド」
太陽を思わせる明るい「マリーゴールド」は、キク科コウオウソウ属の総称です。
直径5cm程の赤から黄色の花で、春から秋まで花が次々に咲きます。
太陽のイメージから、古代ギリシャ神話の太陽神「アポロン」に結びつけられます。
尊大で優れた勇士のアポロンのイメージから付いたのが「悪を挫く」「勇者」です。
しばしば神話や伝承は収集者の手によって表現がマイルドに改竄されますが、伝承段階のキャラクタの「悪を挫く」は、悪人に対する明確で躊躇いのない「殺意」にほかなりません。
他の花言葉は「別れの悲しみ」「嫉妬」「絶望」「予言」「可憐な愛情」「生きる」です。
「キンレンカ(ナスタチウム)」
ノウゼンハレン科ノウゼンハレン属の一年草です。
花色は赤から黄色で、葉は内側に茎が付くため、丸く見えます。
赤い花を血に染まった鎧、葉を盾と見て、敵兵を倒した勇者に喩え「愛国心」「勝利」「困難に打ち勝つ」「光の導き」という花言葉が付きます。
どこかと戦争状態にある場合は特に、「愛国心」は、敵国兵士に対する明確な「殺意」を表す花言葉になるでしょう。
他に、「愛国心」を花言葉に持つ花としては「ネモフィラ」「マツバギク(松葉菊)」があります。
これ以外にも「殺意」を予感させる花言葉は多く「ロベリア」に「敵意」「悪意」、「ヒヤシンス」に「あなたのために祈ります」、「ニシキギ(錦木)」に「あなたの定め」、「ヘリオトロープ」に「愛よ永遠なれ」、「カンゾウ(萱草)」に「苦しみからの解放」などがあります。
これらのように、良い言葉も悪く解釈出来てしまうものです。
贈る時はそれまでの関係性と、何より贈るあなたの気持ちが重要と言えるでしょう。
まとめ
「殺意」という花言葉を持つ花はありません。
似た意味の花言葉を持つ花は「スノードロップ」「マリーゴールド」「ナスタチウム」「ネモフィラ」「マツバギク」「ロベリア」「ヒヤシンス」「ニシキギ」「ヘリオトロープ」「ノカンゾウ」と、多数あります。
一見良い言葉も解釈次第では「殺意」になるため、それまでの関係性と、何より贈るあなたの気持ちが重要です。