「松ぼっくり」は、マツ科マツ属の果実を含む組織の総称です。
マツ属は北半球全域に分布し、暑さにも寒さにも強い樹木です。
花期は春頃で、「松ぼっくり」は翌年の秋に熟します。
「松ぼっくり」は、鱗片が螺旋状に組み合わさっており、これが開いて種子を放出します。
つまり秋頃に落ちて拾われるものは種子本体ではなく、格納庫とも言える組織なのです。
今回は、「松ぼっくり」の花言葉について解説します。
「松ぼっくり」の花言葉
「不老長寿」「永遠の若さ」「慈悲」といいます。
マツの花言葉と重複します。
良い意味が揃っており、贈り物に向きます。
「不老長寿」
マツが長生きな事から付いた花言葉です。
一方、年齢というのは人間の区切りに過ぎません。
年齢を数えて初めて、長寿という概念が成立するのです。
マツが何年生きているか、マツの樹木だけを見ても、分かりません。
ですが、毎年の「松ぼっくり」を1個ずつ残しておけば、文字がなくてもマツの長寿に気づけるのです。
長生きして欲しい両親などへ贈るのに向く花言葉です。
丈夫で一生ものの靴の商品イメージにも使えます。
この花言葉が合わないのは、生活習慣病などを患い、健康が失われる一方だと思っている人です。
極端にポジティブなら良い意味に解釈する場合もありますが、どちらかと言えば別の花言葉の方が良いでしょう。
「永遠の若さ」
マツが通常、常緑樹である事から付いた花言葉です。
「松ぼっくり」が新たな種を作る為の組織で、命がつながっていくために重要な事も意味が合います。
いつまでも元気でいて欲しい人へ贈るのに向きます。
往年の美しさが失われない俳優へのファンレターに添えるのも良いでしょう。
歳を取っても若い頃の趣味を続けたり、新たに挑戦する人にも向きます。
この花言葉が合わないのは、成長出来ていないだけの人です。
若さには吸収力や成長性があるものです。
「慈悲」
古代ギリシャ神話に由来のある花言葉です。
主神「ゼウス」の母で大地の女神「レアー」は、ある時羊飼いに恋をしました。
けれど、羊飼いはレアーに一向に振り向きません。
カッとなったレアーは、彼を松の木に変えてしまいました。
後悔するレアーを慰めるため、ゼウスは松を常緑とし、枯れないようにしてあげたのです。
この花言葉は、ゼウスの優しさから付きました。
羊飼いが気の毒ですが、神はしばしば理不尽なものです。
他の由来として、「松ぼっくり」が熟すまでしっかり種を守り、種が蒔かれた後は次の世代の負担にならないよう自ら落ちるから、としても意味が合います。
良い関係の親へ贈るのに向く花言葉です。
それ以外でも慈悲深い人に合います。
この花言葉が合わないのは、他人へ何かしてあげると損、と考えている人です。
あなたが教育する立場なら問題ありません。
まとめ
「松ぼっくり」は形が面白く、手軽に拾えるものです。
花言葉を知れば、更に好ましく感じられるでしょう。
植物との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。