「来世」とは、素朴な感覚としては、今の自分が死んだ後、死後の世界を経て、未来の地球で人間として生まれ直した時を表します。
「来世」という花言葉の花は、そんな次の人生でも一緒にいたいと思うほど、親しく仲の良い人へ贈るのに向きます。
「来世」は客観性がなく、あくまで宗教的な概念なので、互いの宗教観が大きく異なる場合は使えません。
「来世」の花言葉を持つ花
「来世」という花言葉を持つ花は、ありません。
「来世」と似た意味の花言葉を持つ花
「来世」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「イカリソウ(碇草)」
メギ科イカリソウ属の多年草です。
薄紅紫色の花から4方向に距が伸び、和船の4本爪の碇に見える事が名前の由来です。
若葉や開き切っていない花は食用、全草が生薬として利用されます。
船で旅立つイメージから「新たな人生」という花言葉が付きます。
結婚や就職などライフステージが変わる比喩でも使いますが、文字通りに解釈すれば「来世」の事になるでしょう。
他の花言葉は「君を離さない」「貴方を捕まえる」「旅立ち」で、「来世」でも一緒にいたいというメッセージになります。
「999本のバラ」
バラには色だけでなく、咲き方や本数にも花言葉が付いています。
「999本のバラ」の花言葉は「何度生まれ変わっても愛する人はあなた」です。
「生まれ変わり」は「来世」に辿り着く手段ですから、近い意味と言えるでしょう。
「9」は「1」を足す事で完全になる事から、「あなた」という「1」を求める花言葉が揃います。
具体的には「9本のバラ」が「いつもあなたを想っています」、「99本のバラ」が「ずっと一緒にいて下さい」です。
「999本のバラ」を一度に贈られても迷惑なので、結婚記念日の度に小分けにして贈るというような工夫が必要です。
「クサノオウ」
ケシ科クサノオウ属の一年草です。
花は直径2cm程の黄色い花弁4枚、または八重咲きです。
属名の学名「チェリドニウム」は古代ギリシャ語で「ツバメ」を意味します。
これは母ツバメが「クサノオウ」の汁で子ツバメの目を洗い、視力を良くするという伝説が由来です。
ここから「私を見つけて」という花言葉が付きました。
相手と幸運にも同じ時代の「来世」に転生したとしても、巡り会えなければ意味はありません。
「来世」に期待する時は、必須の花言葉と言えるでしょう。
尚、「クサノオウ」は有毒なので、目に入れたら大変な事になります。
他の花言葉は、「思い出」「枯れた望み」です。
創作で、生まれ変わった恋人同士が、すれ違いながら、ついに互いを認識するきっかけの小道具に使えます。
他に「来世」と近い意味の花言葉としては、「また会う日を楽しみに」が「ヒガンバナ(彼岸花)」、「あなたを決して忘れません」が「ピンクのカーネーション」、「私たちは再び友達になろう」が「ハッカ(薄荷)」に付いています。
まとめ
「来世」という花言葉を持つ花はありません。
似た意味の花言葉を持つ花は「イカリソウ」「999本のバラ」「クサノオウ」「ヒガンバナ」「ピンクのカーネーション」「ハッカ」などがあります。
「来世」の定義にこだわり過ぎると喧嘩になるため、ある程度大雑把に受け容れられる相手に限って贈りましょう。