その美しさと一晩しか咲かないという性質で有名な「ゲッカビジン」(月下美人)は、サボテン科クジャクサボテン属の常緑多肉植物です。
メキシコ原産で、品種改良されることなく日本で流通しています。
花期は6月から11月で、夜に1回だけ咲き、朝にはしぼんでしまう一夜花です。
ただ、充分に回復すれば、複数回咲く事もあります。
今回は「ゲッカビジン」の花言葉について解説します。
「ゲッカビジン(ゲッカビジン)」の花言葉
「ただ一度だけ会いたくて」「強い意志」「繊細」「艶やかな美人」など多数の花言葉があります。
一晩しか咲かないという性質からついたものと、花の美しさでイメージされたものとに大きく分かれます。
恋のイメージが強い花のため、恋愛感情がない相手や、職場など公式な場で使う事には向きません。
「ただ一度だけ会いたくて」
一年で一晩しか咲かないとされる性質から、そのまま付いた花言葉です。
同じ由来の花言葉に「真実の時」「はかない恋」「はかない美」があります。
恋人に贈るのに合いそうですが、終わりを暗示させるため、実は向いていません。
一生に一度しか会えないような有名人、海外の観光名所などのフォトフレームに使うには良さそうです。
一生をかけて会いたいような人や、珍しい動物などがある場合、待ち受けにして願掛けするのも良いでしょう。
「強い意志」
花が一晩でしぼむという「ゲッカビジン」の性質は、一見「一晩しか咲けない」と考えてしまいますが、「あえて一晩しか咲かない」と考えれば、この花言葉も理解できるでしょう。
存否不明の人を待ち続け、どんなアプローチにもなびかなかった貴婦人といったイメージです。
「秘めた情熱」も同じ由来と考えられます。
静かな中にも秘めた意志を持つ友人などに贈るのに向いた花言葉です。
目標に向けて努力する時に、自宅で育てるのも良いでしょう。
ただ、開花日にテスト時期などが当たらないように気を付けて下さい。
瞬間を見ようとして寝不足になる可能性があります。
「繊細」
「ゲッカビジン」の複雑な花の形と、夜の僅かな時間しか開いた姿を見せない警戒厳重な様子からイメージ出来る花言葉です。
他に「デリカシー」があります。
「優しい感情を呼び起こす」も近いでしょう。
繊細な感性を持つ芸術家肌の友人などに向いた花言葉です。
従って、繊細さに欠ける相手には合いません。
勿論、贈ったとしても「確かに自分にぴったりだ」と思う程度には自分が見えず、デリカシーに欠けるのですが。
「艶やかな美人」
短い受粉の瞬間を逃さないために、「ゲッカビジン」の花弁は月光を残らず反射させる白一色、花は大きく、香りも濃厚。
そんな様子からついた花言葉です。
「媚態」「快楽」も同じ系統です。
美人で奔放な友人や恋人に贈るのに向いた花言葉でしょう。
まとめ
「ゲッカビジン」は開花の瞬間に居合わせる事が難しく、その難しさに見合った美しい花です。
花言葉を知っていれば、その貴重さが尚のこと嬉しく感じられるでしょう。
花の魅力を増してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。