「放浪」とは、定住するあてもなく、彷徨う人を指します。
封建社会で、人民が領主の財産として土地に縛られていた時代は、放浪者と言えば身分すら曖昧なアウトローでした。
ですが、転居の自由が認められた昨今は、ある意味全員が放浪者と変わりません。
現代日本では、「放浪」という花言葉の花は、自宅から離れている時間を持つ人、つまり目的なく一人旅するのが好きな友人へ贈るのに向きます。
仕事を色々渡り歩く人や、転勤続きで定住出来ていない人にも合いますが、皮肉にしかならないため、やめておきましょう。
「放浪」の花言葉を持つ花
「放浪」という花言葉を持つ花はありません。
「放浪」と似た意味の花言葉を持つ花
「放浪」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「ハマユウ(浜木綿)」
ヒガンバナ科ハマオモト属の白い布を裂いたような花弁を付ける花です。
名前の通り「浜」を生息域とします。
種子はコルク質で浮きやすく、海を渡って他の島へ辿り着き、そこで根を張ります。
この性質から付いたのが「どこか遠くへ」という、日常から人を「放浪」に向かわせる花言葉です。
「あなたを信じます」も、波任せの意味で、近い意味の花言葉でしょう。
他に「汚れがない」「清潔」「快楽」という花言葉も付きます。
部屋へ飾り、休日の旅行予定を立てるのも良いでしょう。
「タンポポ(蒲公英)」
キク科タンポポ属の、至る所で見つけられる花です。
「セイヨウタンポポ」の場合、開花時期も不定期です。
開花後は、種子を綿毛で飛ばしますが、風任せに飛び立っていく様子は正に「放浪」と言えるでしょう。
ここから付いた花言葉が「別離」「また逢う日まで」です。
他の花言葉は「軽薄」「楽しい思い出」「飾り気の無さ」「思わせぶり」「謎めく」「解き難い謎」「田園の神託」「神のお告げ」「神託」「愛の神託」「真心の愛」「誠実」「幸福」です。
「ココヤシ」
ヤシ科ココヤシ属の樹木で、巨大な「ココナッツ」が採取できる果樹です。
「ココナッツ」は繊維質の果肉によって水に浮かぶため、海を渡り他の島へ漂着してそこで根付きます。
こちらも生態がそのまま「放浪」です。
花言葉は「固い決意」「成功」で、家を飛び出し、「放浪」が始まる時の気持ちに近い言葉と言えるでしょう。
他の花言葉は「思いがけない贈り物」で、到着した先のイメージです。
これ以外で「放浪」と近い花言葉としては、「ムラサキオモト」に「旅行」「航海」、「シャコバサボテン」に「冒険心」「波乱万丈」等があります。
まとめ
「放浪」という花言葉を持つ花はありません。
似た意味の花言葉を持つ花は「ハマユウ」「タンポポ」「ココヤシ」「ムラサキオモト」「シャコバサボテン」などがあります。
ロマン溢れる言葉ですが、本来はあまり良くない意味なので、相手との温度差に気を付けて使いましょう。