「憎しみ」という花言葉の花は、創作で強い恨みを抱くキャラクタの心象風景などの描写に使えます。
現実の人に贈るとトラブルにしかならないので、避けた方が良い花として覚えておくと良いでしょう。
花に罪はないとも言いますが、毒や棘、悪臭など、危険信号として悪い花言葉が付いている場合もあるため、一歩立ち止まって調べる余裕は必要です。
「憎しみ」の花言葉を持つ花
「憎しみ」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「黒いバラ」
本来「愛」が花言葉に付くバラの影、真逆の心の位置としてイメージされた花言葉です。
深く愛情を注いでいた相手に裏切られた時、その深さの分だけ憎しみは強まります。
他の花言葉は「恨み」「あなたはあくまで私のもの」という、愛憎混じったものになります。
愛情表現としては悪ふざけの部類になるため、洒落の分かる恋人相手に、ごくたまに贈る程度なら良いでしょう。
「バジル」
マルゲリータピザの緑としてもなじみ深い「バジル」は、シソ科メボウキ属の多年草です。
直立した花穂に、白い小花が並んで咲きます。
その後実る種子は、水分を含むと「チアシード」のようにゼリー状の物質で包まれます。
これを目のゴミ取りに使った事からついた和名が「メボウキ(目箒)」です。
「バジル」の名前の方は、古代ギリシャ語の「バシレウス(王)」に由来があります。
王に対する感情と言えば当然「憎しみ」です。
良い政治をしただけで「名君」と呼ばれるのですから、標準的な王が憎まれていた事は間違いありません。
他の花言葉は「神聖」「高貴」「好意」「強壮」「良い望み」「何という幸運」など、良い言葉が揃います。
良い意味で贈りたい場合は、意図をはっきり言葉にして伝えましょう。
言った事も勘ぐるような人相手には、そもそも花は向きません。
「憎しみ」と似た意味の花言葉を持つ花
「憎しみ」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「オレンジのユリ」
ユリ科ユリ属のオレンジ色品種です。
「白いユリ」は「聖母マリア」のシンボルとされ、大変良い花言葉が付きますが、「オレンジのユリ」には「憎悪」という「憎しみ」に近い花言葉が付きます。
由来としては「イスカリオテのユダ」の色である黄色に近い事、明るすぎて荘厳さを壊してしまう事、という2点が挙げられます。
他の花言葉は「愉快」「華麗」「軽率」です。
他に「憎悪」という花言葉は「メハジキ(目弾き)」「クロユリ(黒百合)」に付いています。
尚、「クロユリ」はバイモ属の花で別種に当たり、雰囲気も大きく異なります。
まとめ
「憎しみ」という花言葉を持つ花は「黒いバラ」「バジル」です。
似た意味の花言葉を持つ花は「オレンジのユリ」「メハジキ」「クロユリ」があります。
悪い意味の花言葉ですが、厄介な性質の警告として付いている場合もあるため、気になった時は調べてみると良いでしょう。