「思慕」とは、思い慕う意味になります。
ただ頭に浮かべるだけでなく、恋しさや懐かしさの伴う想いと言えるでしょう。
「思慕」という花言葉の花は、離れて住む恋人へ贈るのに向きます。
故郷の友人へ贈る手紙に添えるのも良いでしょう。
親しかった人の墓前に供えるのにも合います。
一方、毎日顔を合わせる配偶者に贈ると、「遠くへ行って欲しい」「心が遠くに離れている」といった嫌味に伝わる可能性があり、合いません。
「思慕」の花言葉を持つ花
「思慕」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「ネジバナ(捩花)」
ラン科ネジバナ属の花です。
ピンク色の小花が螺旋を描きながら花茎に並ぶ姿が、名前の由来です。
離れた恋人への想いは、しばしば「心が締め付けられる」と表現されます。
心への締め付けを、「雑巾を絞る」ような動きのイメージで考え、これを「ネジバナ」の螺旋に喩えたのが、「思慕」という花言葉です。
遠距離恋愛の恋人へ贈るのに向きます。
但し、現代は行こうと思えば、週末の2日で大抵の場所は行き帰り出来ます。
中間地点で待ち合わせれば、更に半分の時間で会えるので、口先だけにならないよう調整は必要です。
これ以外では「ナデシコ(河原撫子)」に「思慕」という花言葉が付きます。
「思慕」と似た意味の花言葉を持つ花
「思慕」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「レモン」
ミカン科ミカン属、お馴染みの酸っぱい果実です。
その香り高さや酸味が、かつての思い出、特に恋を思い起こさせる事から「思慕」を強めた「心からの思慕」という花言葉が付きます。
他の花言葉は「誠実な愛」「愛に忠実」「愛の忠誠」「情熱」「熱意」「香気」です。
恋人へ贈ったり、部屋の芳香剤に使い、思い出に浸るのも良いでしょう。
「ヒポシルタ(金魚の木)」
イワタバコ科ネマタンサス属の赤い花で、膨らみのある形が金魚を連想させます。
株に多くの金魚が寄り集まるイメージで、「敬慕」という花言葉が付きます。
尊敬を伴う「思慕」と考えられ、近い意味と言えるでしょう。
他の花言葉は「古きよき時代」です。
学生時代の恩師や先輩へ贈るのに向きます。
「アサギリソウ(アルテミシア)」
キク科ヨモギ属の植物で、花は大きく開かず地味ですが、白い毛に覆われた白銀色の葉は、光を浴びて輝きます。
この輝きを、有名人が浴びるスポットライトに喩え「脚光」「脚光を浴びる」「注目を集める」「喝采」という花言葉が付きます。
そういう人に憧れる気持ちとして「慕う心」という花言葉が付きます。
他の花言葉は「光」「陽気」「満足」「復讐」です。
故郷を離れ、有名人になった友人へ贈ると合いそうですが、「復讐」という花言葉が不穏なので、贈る時はカードなどで伝える言葉を限定しましょう。
まとめ
「思慕」という花言葉を持つ花は「ネジバナ」「ナデシコ」です。
似た意味の花言葉を持つ花は「レモン」「ヒポシルタ」「アサギリソウ」です。
身近な人ではなく、離れた人を懐かしむ言葉と言えます。