「忘却」という花言葉の花は、忘れてしまいたい相手に送りつけたり、忘れたいものを区分けする時などに利用出来ます。
他に、互いに忘れたい記憶を持つ者同士で贈り合う事もできます。
実際にはエピソードが絡むと忘れにくくなり逆効果ですが、「恨みを忘れる」というような約束の象徴的な行動と考えると理解しやすいでしょう。
「忘却」の花言葉を持つ花
「忘却」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「白いポピー」
ケシ科ケシ属の総称です。
カップ型の花を咲かせます。
「忘却」という花言葉は古代ギリシャ神話に由来があります。
昔、冥界の王「ハデス」は、女神「ペルセポネ」に一目惚れし、連れ去ってしまいました。
ペルセポネの母、女神「デメテル」は、娘を探して世界中まわりましたが、冥府に連れ去られているのでどう探しても見つかりません。
疲れ切りながらも休まないデメテルに、眠りの神「ヒュプノス」は「ポピー」を与えました。
その薬効でようやく眠ったデメテルは、疲れを忘れ、元気を取り戻せたのです。
特に「白いポピー」は、邪念が頭に残らないイメージで、「忘却」という花言葉が付いています。
他の花言葉は「慰め」「妄想」「夢想家」で、「眠り」のイメージが強い花言葉が付いています。
「ブドウ(葡萄)」
ブドウ科ブドウ属の果樹です。
果物として良く知られ、ワインの原料として一般的に用いられます。
アルコールによる多幸感で憂いを忘れる、という意味や、過度の酩酊で記憶が途切れる性質から、「忘却」という花言葉がついています。
他に「酔いと狂気」「人間愛」「親切」という花言葉があり、愛情故に忘れようとする時などに合います。
「グラジオラス」
アヤメ科グラジオラス属です。
直立した花茎に連なって花を咲かせ、花色は白から赤、赤から黄色、青、緑、複色です。
その葉が剣のように見える事から、古代ギリシャ語の「グラディウス(剣)」から付いた名です。
争いの辛い記憶や恨みを忘れたいという意味で「忘却」という花言葉が付きます。
他に「記憶」「密会」「用心」「勝利」などの花言葉があります。
相手に合わせて使い分けられるでしょう。
「忘却」と似た意味の花言葉を持つ花
「忘却」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「カンゾウ(萱草)」には「愛の忘却」「憂いを忘れる」、「シュウメイギク(秋明菊)」に「薄れゆく愛情」、「ラナンキュラス」は恩を忘れるという「忘恩」、「クコ」は「お互いに忘れましょう」です。
まとめ
「忘却」という花言葉を持つ花は「白いポピー」「ブドウ」「グラジオラス」です。
似た意味の花言葉を持つ花として「カンゾウ」「シュウメイギク」「ラナンキュラス」「クコ」などがあります。
相手や忘れる内容などに合わせた花を選ぶと良いでしょう。