「嫉妬」は、相手の能力や持ち物、恋人などを羨み妬む気持ちを表す言葉です。
そんな「嫉妬」という花言葉の花は、ネガティブな感情が大きすぎて、相手に贈るようなものではありません。
意図せず贈らないよう気を付ける花という事になります。
一方、自室に飾り、努力の決意にしたり、心を整理するのなら良い方向性で利用できます。
また、創作でキャラクタの心情を表現するのにも良いでしょう。
「嫉妬」の花言葉を持つ花
「嫉妬」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「マリーゴールド」
キク科コウオウソウ属の一年草です。
一重咲きも八重咲きもあり、花色は白、黄色、オレンジ、複色です。
「嫉妬」という花言葉は、古代ギリシャ神話に由来があります。
昔、水の妖精「クリュティエ」は、太陽神「アポロン」に恋していました。
ですが、アポロンは他の女性に恋し、クリュティエは失恋しました。
これに「嫉妬」したクリュティエは、女性の父に告げ口し、仲を引き裂きます。
けれどアポロンの気持ちはクリュティエには向きませんでした。
クリュティエはアポロン(太陽)を見つめながら立ち尽くし、最後には「マリーゴールド」の花になった、というものです。
他の花言葉は「悲しみ」「別れの悲しみ」「可憐な愛情」「絶望」「勇者」「予言」「友情」「生きる」など良い意味も混じります。
良い意味で贈ろうと思う時は、勘違いのないようカードなどで伝える花言葉を明らかにしましょう。
「トウガラシ(唐辛子)」
ナス科トウガラシ属の多年草です。
白い花を咲かせた後、細長い果実を実らせます。
品種としては「ピーマン」や「シシトウ」も同じです。
主に、辛味を活かした香辛料として利用されます。
緑から赤く熟す様子を、人間が頭に血を上らせる様子に喩え「嫉妬」という花言葉が付きます。
他に、「旧友」「辛辣」「生命力」「悪夢が醒めた」など、統一性に欠ける花言葉が付きます。
ぼんやりした「嫉妬」が胸に渦巻いてスッキリしない時、唐辛子を使った辛い料理で汗に流してしまうのも良いでしょう。
「キイチゴ(木苺)」
バラ科キイチゴ属の総称です。
「ラズベリー」や「ブラックベリー」などが含まれます。
尚、同じ「ベリー」でも、「クランベリー」や「ラズベリー」はツツジ科スノキ属で別種です。
花や果実を付ける性質と、枝にトゲが生える性質から「可愛い花や果実を羨んだ枝が、トゲで八つ当たりしている」との解釈で「嫉妬」という花言葉が付いています。
他にも「嫉妬」を花言葉に持つ花は多く、「カタクリ(片栗)」「赤いシクラメン」「赤いヒヤシンス」「黄色いバラ」などがあります。
「嫉妬」と似た意味の花言葉を持つ花
「嫉妬」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「フウロソウ(風露草)」は「妬み」、「フィットニア(シロアミメグサ)」は「うらやましい」という花言葉が付きます。
また、「紫のフリージア」「ミセバヤ(玉の緒)」「サクラソウ(桜草)」「ヒマワリ(向日葵)」の「憧れ」も、「嫉妬」一歩手前の感情です。
まとめ
「嫉妬」という花言葉を持つ植物は「マリーゴールド」「トウガラシ」「キイチゴ」「カタクリ」「赤いシクラメン」「赤いヒヤシンス」「黄色いバラ」です。
似た意味の花言葉を持つ花として「フウロソウ」「フィットニア」「紫のフリージア」「ミセバヤ」「サクラソウ」「ヒマワリ」などがあります。
気に入った花を選べば、心の整理も付けやすいでしょう。