「偽物」という花言葉の花は、誰かに贈るには向きません。
その人の外見や能力、持ち物などを、本物ではなく見せかけである、と非難する意味になってしまいます。
一方、嘘や偽物という事に価値がある小説家や手品師、食品サンプル事業者などには、褒め言葉として伝わる余地はあります。
勿論、何かしら批判の気持ちがあるなら、悪口にしかなりません。
花の選び方含め、扱いは慎重にしましょう。
「偽物」の花言葉を持つ花
「偽物」という花言葉を持つ花はありません。
「偽物」と似た意味の花言葉を持つ花
「偽物」に似た意味の花言葉を持つ花は、多数見られます。
「ヒマワリ(向日葵)」
キク科ヒマワリ属の一年草で、夏にお馴染みの花です。
黄色い立派な花を咲かせますが「偽りの富」「偽金貨」という「偽物」と近い花言葉が付きます。
これは、現在のペルーの辺りに存在した「古代インカ帝国」に由来があります。
インカ帝国には太陽信仰があり、これをイメージさせる「ヒマワリ」を神聖な花としていました。
このため、巫女達は「ヒマワリ」を象った黄金の装飾品を身に付けていましたが、スペインの征服者によって悉く略奪されました。
多くのヨーロッパ人視点では、イエス・キリスト以外の神は「偽物の神」か「悪魔」ですから、異教の宗教的な物品は地金以外の価値がない「偽りの富」という事になるのです。
他の花言葉は「崇拝」「愛慕」「憧れ」「光輝」など、花のイメージ通り良い意味です。
「エンジェルストランペット(木立朝鮮朝顔)」
ナス科キダチチョウセンアサガオ属の常緑樹です。
名前の通り、トランペットのような花を下向きに咲かせます。
花色は白、ピンク、オレンジ、黄色です。
全ての部分に毒性があるため「偽りの魅力」という花言葉が付きます。
他の花言葉は「遠くから私を思って」「愛嬌」「あなたを酔わせる」で、フラフラ近寄ると痛い目に遭うというイメージで花言葉が統一されています。
現実の人に贈るには難しい花言葉ですが、創作で見た目は可憐で腹黒いキャラクタなどのイメージに使えるでしょう。
同じナス科で姿の似た「チョウセンアサガオ(ダチュラ)」にも「偽りの魅力」という花言葉は付いています。
他に恋愛などに絡む「偽物」としては「偽りの愛」という花言葉が「ムシトリナデシコ(虫取撫子)」に付いています。
「ホオズキ(鬼灯)」
ナス科ホオズキ属の多年草です。
「カガチ(輝血)」とも呼びます。
花は淡い黄色の花弁を5枚付けて咲き、その後、紙風船のような特徴的な萼に包まれた果実を実らせます。
この萼はほとんどが空っぽで、果実がとても小さく騙された気分になる事から「偽り」「欺瞞」「半信半疑」「ごまかし」「頼りない」という花言葉が付きます。
それ以外の花言葉は「自然美」「不思議」「心の平安」「私を誘って下さい」です。
こちらの意味で贈る時は、誤解がないようカードなどではっきり伝えましょう。
他に「黄色いユリ」にも「偽り」という花言葉が付きます。
他に「欺く」は「イシモチソウ(石持草)」、「見せかけ」が「ホルトソウ」の花言葉です。
まとめ
「偽物」という花言葉を持つ花はありません。
似た意味の花言葉を持つ花は多く、「ヒマワリ」「エンジェルストランペット」「チョウセンアサガオ」「ムシトリナデシコ」「ホオズキ」「黄色いユリ」「イシモチソウ」「ホルトソウ」などがあります。
悪い意味になりやすいため、相手や花はよく選びましょう。