数ある花の中には「何も求めない」という花言葉を持つものもあります。
これ単体ですとニュアンスが分かりにくいですが、花言葉の世界ではどちらかといえばネガティブな意味で使われているようです。
もう少し具体的にいえば「私は誰の愛も要らない」「愛してはいるけれど、あの方は私にはふさわしくない」など。
しかし、相手に期待をし過ぎないということは成熟した恋愛には必要な要素であり、「何も求めない」という態度がかえって良い方向に働くこともあるかもしれません。
「何も求めない」の花言葉を持つ花
「何も求めない」を表現するのに使えそうな花のうち、比較的知名度の高いものや入手性の良いものをご紹介します。
「オキナグサ」
オキナグサはキンポウゲ科オキナグサ属の多年草です。
ふわふわとした白い綿毛を持つ果実がお爺さん(翁、おきな)の頭のように見えることからこの名が付きました。
またかつては本州、四国、九州の広い範囲で普通に見られる花だったので、ネコグサ、オジノヒゲ、オバガシラ、ユーレイバナなど様々な異名があります。
しかし今では個体数を急激に減らしており、本州、四国、九州のほとんどの地域において絶滅危惧Ⅰ類に、福井県と東京都においては絶滅種に指定されてしまっています。
その原因は管理されている農地の減少や栽培、販売目的の採取などであると考えられており、早急な保護対策が必要な状況です。
なお花言葉は「何も求めない」「裏切りの恋」「告げられぬ恋」など。
その花は赤紫色の美しくインパクトがあるものなのに、時が経つにつれそれはやがて白髪のような姿になってしまうことからこれらの花言葉が付いたとされています。
もちろん、一般的なギフトのようにオキナグサの花を贈ることは避けるべきでしょうが、画像を使う、メッセージカードにオキナグサの花を描くなどといった方法で花言葉を利用することが可能です。
「何も求めない」と似た花言葉を持つ花
例えば「独立」という花言葉を持つアザミは似たように使えるでしょう。
アザミは他に「報復」「厳格」「触れないで」などの花言葉を持っており、その花のとげとげしい形も相まって「私を一人にしてください」と表現するのにはぴったりです。
また西洋野菜として知られるアーティチョークには「独立独歩」という花言葉があり、こちらも似たように使えます。
まとめ
「何も求めない」という花言葉を持つ花はオキナグサです。
ただし今は絶滅危惧種となってしまっているためこの花言葉を使うのなら何らかの工夫が必要になるでしょう。
