「不吉」とは縁起が悪いことや運が悪いこと、幸先が悪いことを指す言葉です。
ネガティブな意味のみを持つため、贈り物に込めたり、部屋に飾る花のイメージにしたりするのには向きません。
それゆえか、「幸運」や「幸福」という花言葉を持つ花はあっても「不吉」という花言葉を持つ花は存在しないようです。
しかし「不吉」に近い意味を持つ花言葉を持つ花や、咲くと不吉とされる花は存在します。
「不吉」の花言葉を持つ花
「不吉」を表現するのに使えそうな花のうち、比較的知名度の高いものや入手性の良いものをご紹介します。
「アネモネ」
アネモネには「見捨てられた」「見放された」「恋の苦しみ」「儚い恋」などの花言葉があります。
アネモネは切り花や花壇に植える花などとして人気ですが、人に贈る際には注意が必要です。
なおアネモネはキンポウゲ科に分類される花で、主な開花期は2〜5月。
花のカラーバリエーションは白、赤、ピンク、オレンジ、青、紫など非常に豊富です。
「スカビオサ」
スカビオサの花言葉は「不幸な恋」「叶わぬ恋」「失恋」「失われた愛」などです。
スカビオサはマツムシソウ科の花で、5〜10月に白、青、紫、赤紫、ピンクなどの花を咲かせます。
またその花の形は美しくユニークで、雪の結晶などに例えられることもあるようです。
このような花にネガティブな花言葉が付けられているのは、西洋にスカビオサに関する物悲しい伝説があるからだといわれています。
「ツルボ」
ツルボの花言葉は「破局」「冥福を祈る」「我慢強い」「誰よりも強い味方」「流星のような」などです。
ツルボはキジカクシ科の花で、8〜9月にピンクや赤紫色の花を咲かせます。
全国で普通に見られる雑草という側面もあり、その球根は食用にされていたこともあるそうです。
また花言葉は全体的にとてもユニークですが、中でも「誰よりも強い味方」は特に使いやすいでしょう。
とはいえギフトにされることはほとんどないようです。
「不吉」と似た花言葉を持つ花
「不吉」という花言葉を持つわけではありませんが、竹の花は咲くと不吉であるとされる花の代表格です。
60年に一度、あるいは120年に一度しか咲かないといわれるほどめったに開花しないうえ、花が咲くと竹林がいっせいに枯れることからそう考えられるようになったそう。
ちなみに竹の花言葉は「節度」「強さ」「忠誠」などです。
まとめ
不吉な花言葉を持つ花としてはアネモネ、スカビオサ、ツルボなどが挙げられます。
また不吉な花言葉を持つわけではありませんが、竹の花は咲くと不吉であるとされています。