「不可能」の花言葉を持つ花とは?似た花言葉を持つ花まで徹底解説

「不可能」の花言葉を持つ花とは? 逆引き

「不可能」は文字通り、どうやってもできないこと、あるいは成り立つはずのないことを指す言葉です。

そしてこの花言葉はかつて不可能とされた青いバラの専売特許でした。

しかし今では技術の発達により青いバラが実現し、それに伴って青いバラの花言葉も「不可能」から「奇跡」「夢叶う」「神の祝福」「不可能なことを成し遂げる」に変化したため、今では「不可能」という花言葉を持つ花はありません。

人類が夢や希望を失うことなく歩みを進め続ければ、花の分野以外の「不可能」の多くもまた「可能」に変わっていくことでしょう。

「不可能」の花言葉を持つ花

かつては青いバラが「不可能」という花言葉を持っていました。

「青いバラ」

今の時代においても、全ての花が豊富なカラーバリエーションを持っているわけではありません。

無論青いチューリップのように、開発が進められてはいるもののまだ実現していない花もあります(2023年現在、花びらの一部が青い品種であれば存在する)。

ではなぜ青いバラが不可能な花の代表格として有名なのかといいますと、それは青いバラが古くから数々の神話や物語などで「美しくも存在しないもの」「神秘的なものや永遠の夢の象徴」として扱われてきたからです。

ゆえに多くの先人たちが青いバラを実現すべく努力を重ね、英国とベルギーの園芸学協会は1840年に青いバラに対して50万フランの賞金を懸けることまでしましたが、最近まで青いバラは実現しませんでした。

なお現在市場に出回っている青いバラは大きく3種類に分けられます。

そのうち最もよく見かけられるのは主に白いバラに染料を浸透させたり、外から染料をかけたりして作る青いバラ。

もちろんこれは本当の青いバラとはいえませんが、作るのに高い技術が必要なく、コストも低いうえ色合いも自由自在であることから非常に人気があります。

一方、交配によって作られた青いバラもあります。

その代表的な品種は小林森治氏によって開発された「青竜」や河本純子氏によって開発された「ブルーヘブン」など。

これらは染めたバラのように真っ青にはなりませんが、特に「青竜」は青いバラの中でも最も青いと評されています。

また遺伝子組み換えによって誕生した青いバラもあります。

こちらは日本のサントリーフラワーズとオーストラリアのCalgene Pacificが共同開発したもので、「ブルーローズ アプローズ」と呼ばれるものです。

青色色素を作り出す遺伝子の単離と導入に成功した点が画期的で、こちらもまだ真っ青になるものではありませんが、今までになかった様々な色の花を開発する大きな足掛かりにもなるのではないかと期待されています(例えば本物の黒いバラなど。

現在出回っている黒いバラは、厳密には濃い赤)。

「不可能」と似た花言葉を持つ花

例えばダイモンジソウには「幻」という花言葉があります。

ダイモンジソウはユキノシタ科ユキノシタ属の花で、その名の通り「大」の字に似た花を付けるのが特徴的です。

また余談ですが、前に「不可能」な花の例として挙げた青いチューリップには「幸運を呼ぶ」「永遠の友情」「男の子のお祝い」「甘い恋」などの花言葉が付いています。

これを見るに、存在しない花に必ずしも「不可能」という花言葉が付くわけではないようです。

まとめ

かつて存在しない花の代表格であった青いバラには「不可能」という花言葉がありました。

しかし今では青いバラは現実のものとなっており、花言葉も「奇跡」「夢叶う」「神の祝福」「不可能なことを成し遂げる」などに変わっています。

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