ハイビスカスティーの原料としても知られる「ローゼル」は、アオイ科フヨウ属の一年草(本来多年草)です。
アフリカ北西部、または南アジアから東南アジア原産で、現在は全世界の熱帯域に分布しています。
花は直径6cm程のお碗型、色はクリーム色、ピンク、中央が濃紫で、朝に咲き午後にしぼむ1日花です。
花期は10月から11月です。
今回は、「ローゼル」の花言葉について解説します。
「ローゼル」の花言葉
「新しい恋」「常に新しい恋」「華やか」「乙女の真心」といいます。
「ハイビスカス・ローゼル」の別名もある通り、ハイビスカスと一部重複します。
いずれも可愛らしい花言葉ですが、きちんと考えないと、悪い意味に伝わるため注意が必要です。
「新しい恋」
花が朝に咲く事から付いた花言葉です。
新しい恋は心浮き立つものです。
相手もこちらも情熱的で、余計な部分を見る余裕もありません。
多少の欠点については目をつぶり、この時期に良い思い出を多く作れば、その後の関係も好ましいものになるでしょう。
恋の告白に向きそうな言葉ですが、「前の人の代わりなのか」と悪い印象を与える可能性があるため、言い方に充分気を付けましょう。
配偶者に対して贈った場合、浮気の意味に解釈されやすいため、やはりあまり向きません。
「常に新しい恋」
咲いている花は、全て今朝咲いた花という、1日花の性質から付いた花言葉です。
相当な遊び人のイメージになってしまう為、誰かに贈るには向きません。
比喩的なものとして、様々なモチーフやタッチを使う画家などへ贈るには良いでしょう。
創作で、浮気性のキャラクタのイメージにも向きます。
「華やか」
食用品種といっても、野の花などと比べても見劣りしない、大きく華やかなものです。
華やかさは見た目の美しさだけでは成り立ちません。
自分の美しさを信じる、堂々とした振る舞いも大事な要素でしょう。
華やかで魅力的な人へ贈り讃えるのに向きます。
華やかなパーティーのディスプレイにも良いでしょう。
「乙女の真心」
「ローゼル」の果実に付いた花言葉です。
葉に隠れるように実る真っ赤な果実から、心に秘めた乙女の恋心が連想出来ます。
また、赤い果実を剥くと、白い種が現れる事も、「真心」と意味が合います。
ただ、自分を乙女と自称するのも、他人の真心について言及するのもしっくり来ない、使いにくい花言葉です。
創作で、ヒロインの恋心の比喩に使うには良いでしょう。
「ローゼル」の豆知識
「ローゼル」はハーブティー以外にも、多くの用途があります。
まず、茎が繊維材料になります。
生薬としても利用され、効能は利尿剤や下剤です。
果実の萼には食品着色料としての用途があり、主にドイツで利用されます。
野菜にもなり、ブラジルの日系人の間では、梅干しのような漬け物にもされます。
まとめ
「ローゼル」は、花は美しく、用途も多い植物です。
花言葉を知れば、開花のタイミングにも気づけるでしょう。
花との付き合い方も教えてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。