「レンゲショウマ(蓮華升麻)」は、キンポウゲ科「レンゲショウマ」属の多年草です。
日本固有種で、本州の太平洋側に分布し、山地のやや湿った場所に生育します。
花は直径4cmほどで、薄紫色、大きい花の内側に小さい花が咲くように見え、花期は7月から8月です。
今回は、「レンゲショウマ」の花言葉について解説します。
「レンゲショウマ(蓮華升麻)」の花言葉
「伝統美」といいます。
「レンゲショウマ」は、日本固有種であり、俯いた花の姿や、二重で複雑なシルエット、淡く繊細な色合いなどの特徴があります。
これを、緻密な工芸品や、礼儀、侘び寂びなどに通じる日本的な伝統美のイメージと結びつけ、付けられた花言葉です。
絶滅危惧種になっているため、野生個体を採取してはいけませんが、栽培個体は流通しており、贈り物などに出来ます。
伝統工芸などに従事し、昔の人から受け継いだ美しいものを作り上げる人へ贈るのに向きます。
伝統的な風景を守るため、林業に携わる人にも良いでしょう。
和服の似合う人にも合います。
和室に飾れば、雰囲気に馴染むでしょう。
この花言葉が合わないのは、伝統的であっても、美しいとは思えないファッションセンスの人です。
伝統なら何でも美しいという訳ではありません。
また、合いそうで合わないのは、時代遅れのセンスの人です。
何周かして定着すると伝統になりますが、まだ浅い状態です。
伝統を元に、大胆なアレンジを加えて、自分のデザインを作る人にも向きません。
新しいものは、基本的に昔のものの組み合わせなので、これを伝統と呼ぶと何でも当てはまってしまいます。
「レンゲショウマ(蓮華升麻)」の豆知識
「レンゲショウマ」の名は、花が「レンゲ(蓮華)」に、葉が「サラシナショウマ(更級升麻)」に似ている事から付いた名です。
蓮華とは、仏教の聖なる花で、「スイレン(睡蓮)」と「ハス(蓮)」を指しますが、やわらかいイメージのある「レンゲショウマ」は、ハスの方に似ています。
サラシナショウマの語源は、若芽を茹でて水に晒して食べられる事と、根が「升麻」という生薬になる事から付いた名です。
ショウマとは付きますが、「レンゲショウマ」の場合、薬用に使われる事はありません。
まとめ
「レンゲショウマ」は美しい花ですが、野外では、風景に紛れる有り触れたものに映るかも知れません。
花言葉を知り、興味を深めれば、足を止め、その繊細な姿を楽しむ事も出来るでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。