「リュウノウギク(竜脳菊)」はキク科キク属の多年草です。
日本固有種で、新潟県以南から九州にかけて分布し、日当たりの良い山地や丘陵、切り通しなどに生育します。
花は一重のキクで、黄色い筒状花の周囲に白い花弁(舌状花)が付きますが、たまに淡紅色の個体もあります。
花期は10月から11月です。
今回は、「リュウノウギク」の花言葉について解説します。
「リュウノウギク(竜脳菊)」の花言葉
「忠誠心」「無常の美」と言います。
比較的良い言葉なのですが、意味が少々大袈裟なので、人や場面を選ぶ花言葉です。
「忠誠心」
「リュウノウギク」は見た目が可愛らしいだけでなく、精油成分があり、生薬としても利用出来、人の役に立ってくれるところから付いた花言葉です。
心酔している相手に対し、忠誠を捧げる意味で贈るのに向きます。
あなたの細かい言葉のニュアンスも理解し、的確な回答を返してくれる、忠臣のようなナビゲーションシステムのインターフェイスデザインにも使えます。
この花言葉が合わないのは、労使契約を結んでいる人です。
契約に含まれない部分で無償提供するには、忠誠心は重たすぎます。
「無常の美」
「リュウノウギク」は、スタンダードな「ノギク」の美しさを持つ花が多数咲き、翌年も同様の姿の花を咲かせます。
遠目には何も変わっていないように見えますが、実際には、その花のどれ1つとして、昨年と同じものはありません。
ここから、「諸行無常」を表すものの1つと解釈した花言葉です。
季節と共に移り変わる庭園が楽しめる温泉ホテルの宣伝イメージに使えます。
使い込むほどにツヤを増す、本革バッグのデザインにも合うでしょう。
創作で、少しずつ着実に成長していく主人公の暗喩として描写するのも良いでしょう。
この花言葉を贈るのに合わないのは、若く美しい人です。
意味は合いますが、「年寄りのやっかみ」と思われます。
その若者が、あなたを深く尊敬し、どんな耳に痛い事も理解しようと心がけているなら合います。
「リュウノウギク(竜脳菊)」の豆知識
「リュウノウギク」の名前は、茎葉の香りが「リュウノウジュ(竜脳樹)」の精油「竜脳」に似ている事から付いた名です。
「リュウノウギク」からも精油を取る事は可能ですが、性質は「樟脳」に近く、あくまで類似点は香りだけです。
「竜脳」の「脳」は、脳細胞や脳神経という意味ではなく、「中心」のニュアンスから、「結晶」を表す言葉です。
まとめ
「リュウノウギク」は、有り触れた姿の花です。
花言葉を知れば、その姿に至るまでの時も感じられるでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。