生でもお菓子でもおいしい、「ラ・フランス」は、バラ科ナシ属のセイヨウナシの1品種です。
フランス原産の果樹または果実で、日本では山形県で主に栽培されています。
日本への渡来は明治期ですが、生食用として本格的な栽培が始まったのは昭和末期です。
花は白く、枝先に複数まとまって咲き、花期は4月から5月です。
9月から10月頃に果実が熟し、黄緑色地に灰褐色の錆色に熟します。
今回は、「ラ・フランス」の花言葉について解説します。
尚、バラにも「ラ・フランス」の名を持つ品種がありますが、今回は果実の解説です。
「ラ・フランス」の花言葉
「愛情」「癒し」「不滅の愛」「信頼」などがあります。
「ラ・フランス」の花言葉と、ナシ属全般の花言葉が含まれます。
良い意味ばかりが揃い、贈り物に向きます。
「愛情」
ナシ属共通の花言葉です。
おいしく汁気の多い果実で、人や動物、虫などのお腹を満たす事を、慈悲深く愛情溢れる施しに喩えた花言葉です。
同じ由来で「博愛」「優しい愛」「和やかな愛」「情愛」という花言葉も付いています。
愛情を感じる親しい人へ贈るのに向く花言葉です。
勿論、恋の告白やプロポーズにも合います。
この花言葉が合わないのは、関係が浅い相手です。
いきなり踏み込みすぎで、敬遠されてしまうでしょう。
「癒し」
ナシ属の樹木に付く花言葉です。
臭いはともかく美しい白い花が咲き、果実をたわわに実らせ、見た目で人を癒す事から付いた花言葉です。
一緒にいると気分が落ち着き癒される人へ贈るのに向きます。
調子を崩した人へ贈り慰めるのも良いでしょう。
「不滅の愛」
これが「ラ・フランス」固有の花言葉です。
「ラ・フランス」は作出された後、しばらく表舞台から姿を消しました。
その後、昭和末期に日本で本格的に栽培されるようになり、今ではセイヨウナシの代表的品種となる、復活劇を遂げていることから付いた花言葉です。
永遠の愛を誓うプロポーズに向く花言葉です。
披露宴のデザートにも良いでしょう。
子供に贈っても意味が合います。
「信頼」
栽培の難しい「ラ・フランス」が、現在のように気軽に食べられるようになるまでには、生産者や販売業者の多大な努力がありました。
その努力を信頼し、おいしい果実を実らせた、そんなイメージから付いた花言葉です。
振る舞いや考えが誠実で、信頼に足る人へ贈るのに向く花言葉です。
「ラ・フランス」の豆知識
「ラ・フランス」の名は、「ラ」という定冠詞がフランスという国名に付いたもので、「フランスを代表する果実」というニュアンスになります。
ところが、これは日本で付いた名前で、フランスでは発見者名の「クロード・ブランシェ」の名が付いています。
それどころか、栽培の困難さから100年程前には作られなくなっています。
尚、「ラ・フランス」の名は、バラにも付いており、こちらはフランスの育種家により1867年に作出されました。
これまでのバラを過去にした「モダン・ローズ」最初の品種で、国名を冠するに相応しいものです。
まとめ
「ラ・フランス」はおいしい果物です。
花言葉を知れば、その歴史に触れることも出来るでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。