「ヨメナ(嫁菜)」はキク科シオン属の多年草です。
海外では中国、国内では本州、四国、九州に分布し、やや湿った場所なら山間でも道端でも生育します。
花は一重のキクで、黄色い筒状花の周囲にやや隙間を空けながら淡紫もしくは白い花弁(舌状花)が生えます。
花期は7月から10月です。
今回は、「ヨメナ」の花言葉について解説します。
「ヨメナ(嫁菜)」の花言葉
「従順」「女性の愛情」「隠れた美しさ」といいます。
良い意味もありますが、今の時代には合わない古い女性観の言葉が混じるため、人に使うのが難しい花言葉です。
「従順」
「ヨメナ」の名から連想される、昭和期以前の「嫁の美徳」としてのイメージから付いた花言葉です。
対等な関係では成り立たないので、誰かに使うには難しいでしょう。
細かいオーダーに対応出来る旅行プランの商品イメージなど、人間以外には向きます。
「女性の愛情」
こちらも昭和以前の嫁のイメージからついた花言葉です。
外で働く機会の少なかった昔の嫁の関心は、主に家族に向いていた考えられます。
つまりこの花言葉は、家族への愛情と解釈できます。
家族への愛情表現として、自宅に植えるのに向く花言葉です。
「隠れた美しさ」
これは花の姿に関わる花言葉です。
「ヨメナ」は有り触れ過ぎており、しばしば雑草扱いされる草ですが、立ち止まってしっかり見れば、花の色も形も美しい事が分かります。
そんなところから付いた花言葉です。
普段の姿と、ばっちり決めた時の落差が大きい友人へ贈るのに向きます。
見た目は冴えないけれど、持病の一つもなく、「内面」がとても丈夫で綺麗な人にも向くでしょう。
裏地のデザインが凝っているジャケットの商品イメージにも使えます。
この花言葉が合わないのは、美しさが常に表に出て、別に隠れてはいない人です。
「引っ込んでいろ」という意味に伝わってしまいます。
一方、普段も美しいつもりの人にも向きません。
褒めたつもりで落ち込ませてしまいます。
「ヨメナ(嫁菜)」の豆知識
「ヨメナ」の語源は2つあります。
1つは、嫁のように可愛い花を咲かせるから、という由来です。
もう1つは、「ヨメナ」を野ネズミが好んで食べた事が由来です。
一見繋がりが分かりませんが、ネズミを古語で「ヨメ」と呼び、「鼠菜」は「ヨメナ」と読めたのです。
それがいつの間にか「嫁菜」に字が置き換わったのです。
ネズミをヨメと呼んだ理由としては、「夜目が利く」で「ヨメ」または「夜に活動する物」で「ヨモノ」が転訛した、などの説があります。
まとめ
「ヨメナ」は可愛らしい花を咲かせます。
花言葉を知れば、より興味も深まるでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。