「ヤマハッカ」は、シソ科「ヤマハッカ」属の多年草です。
海外では中国、朝鮮半島、国内では北海道から九州にかけて分布し、山野に生育します。
花は青紫色の唇型で、まばらな花穂を形成します。
花期は9月から10月です。
今回は、「ヤマハッカ」の花言葉について解説します。
「ヤマハッカ」の花言葉
「思いやり」といいます。
同じシソ科の「ハッカ」にはその香りや薬効から、人を助ける意味の様々な花言葉が付いているのですが、「ヤマハッカ」にそういった特徴はありません。
一方、「思いやり」は、程度の差こそあれ、誰の心にもあるため、特徴の薄い「ヤマハッカ」の花言葉に残ったのです。
経緯はともかく、良い花言葉です。
思いやり溢れる親しい人へ贈るのに合うでしょう。
子供の教育としても使えます。
家族相互が思いやれるよう、庭に植えるのも良いでしょう。
重心を上手く調整してあり、腰が悪くても負担をかけずに座れる椅子の商品イメージにも合います。
減塩で身体を思いやれる味噌や醤油のブランドイメージにも使えるでしょう。
この花言葉が合わないのは、人への思いやりや気遣いに意味が無いと思い込んでいる人です。
山奥で仙人のような生活でもしていない限り、人に関わる必要があります。
何かしら思いやりがなければコミュニケーションも成立しないのですが、こういう人は理屈で考えている訳ではないので、「嫌な物は嫌」で終わり、考えを改めさせようとしても意味はありません。
他に、思いやりとお節介の区別が付かない人にも向きません。
思いやりの前提は、相手の気持ちを思うところから始まりますが、お節介は自分の「何かしてあげて良い気分になりたい」という気持ちが出発点で、質的に全く違います。
「ヤマハッカ」の豆知識
「ヤマハッカ」は、山に生える「ハッカ」という意味の名前です。
ハッカの特徴といえば香りや薬効なのですが、「ヤマハッカ」にそういう性質はありません。
花や葉の形など、外見から付いた名です。
「ヤマハッカ」と付く植物に、「セイヨウヤマハッカ」があります。
ですが、これはコウスイハッカ属で、「ヤマハッカ」とは属が異なります。
セイヨウヤマハッカにはレモンのような香りがあるため「レモンバーム」とも呼ばれ、ハーブとして利用されます。
まとめ
「ヤマハッカ」はハーブとしては使えませんが、葉も花も可愛らしい植物です。
花言葉を知れば、その控えめな魅力にも気づけるでしょう。
花を彩り良く見せてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。