「ヤマイバラ」はバラ科バラ属の半蔓性の落葉樹です。
日本固有種で、愛知県以西から九州にかけて分布し、樹木や崖などによじ登る形で生育します。
花は直径5cm程で、白い花弁を5枚つけ、枝先に十数個まとまって咲きます。
花期は5月から6月です。
今回は、「ヤマイバラ」の花言葉について解説します。
「ヤマイバラ」の花言葉
「素朴な可愛らしさ」「孤独」「下品」「詩」他、多数の花言葉が付いています。
いわゆる「イバラ」「ノバラ(野薔薇)」全般に共通する花言葉です。
良い言葉と悪い言葉が混在するため、贈る時は意味を明らかにしましょう。
悪い深読みをする人には向きません。
「素朴な可愛らしさ」
園芸品種の、改良に改良を重ねた八重咲きでカラフルな「バラ」と比べると、一重咲きで白い「ヤマイバラ」は、美しいけれど素朴に見える事から付いた花言葉です。
同じ由来で「素朴な愛」「優しい心」、果実について「無意識の美」という花言葉も付いています。
少し野暮ったいけれど、優しく好ましい人へ贈るのに向く花言葉です。
「孤独」
「ヤマイバラ」のトゲの生えた枝から、人を遠ざけ独りになるという意味で付いた花言葉です。
同じ由来で「厳しさ」、独りの時間がもたらす癒し効果という意味で「痛手からの回復」という花言葉も付いています。
独りでいる事を苦にしない人へ贈るのに向く花言葉です。
この花言葉が合わないのは、あなたが孤独を悪い事と考えている場合です。
悪口はやめましょう。
「下品」
バラのゴージャスで高貴なイメージと比べると、いささか品位が落ちるとの意味で付いた花言葉です。
蔓で巻き付く様子からも意味が合います。
同じ由来で「卑しさ」「後悔」、豪華なバラに対する「嫉妬」「羨望」という花言葉も付いています。
随分失敬な花言葉で、誰かに贈るには向きません。
下品な人に贈ると意味は合いますが、相手の下品さをあげつらう行為も大概下品です。
「詩」
「ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ」の詩『野ばら』を始め、様々な文学にノバラやイバラが描かれた事から付いた花言葉です。
美しい花と鋭いトゲを持ち、野に咲くイメージは、人の心の複雑さと結びつけやすいモチーフです。
同じ由来で「才能」「優美」「優雅」などの花言葉も付いています。
文学的趣味や仕事に関わる人へ贈るのに良いでしょう。
まとめ
山で見かける「ヤマイバラ」は、大変美しいものです。
花言葉を知れば、昔の人の感性にも触れられるでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。