「ヤツシロソウ(八代草)」は、キキョウ科ホタルブクロ属(カンパヌラ属)の多年草です。
海外では中国、朝鮮半島、モンゴル、ロシア、国内では九州に自生が見られます。
花は釣り鐘形で複数固まって咲き、色は白から紫、花期は5月から9月です。
今回は、「ヤツシロソウ」の花言葉について解説します。
「ヤツシロソウ(八代草)」の花言葉
「誠実」「感謝」「従順な人」といいます。
良い意味の花言葉と、少々クセのある言葉が混じります。
贈り物にする時は、意図を正しく伝えましょう。
尚、「ヤツシロソウ」は絶滅危惧種ですが、栽培個体が流通しています。
「誠実」
釣り鐘形の花を、キリスト教会の尖塔に設置されるベルに喩え、神への誠実さを表した花言葉です。
言行一致していて、何かを任せるにも安心出来る人へ贈るのに向く花言葉です。
この花言葉が合いそうで合わないのは、小さな嘘をつくけれど、仕事では正直な人です。
どんな時も嘘をつかない人というのは、嘘をつけない人であり、意図して切り替えている訳ではありません。
「感謝」
こちらもベルのイメージで、神への感謝が元になった花言葉です。
花言葉として使う場合は、神に限りません。
日頃の感謝をこめ、身近な人へ贈るのに向きます。
来訪を感謝する意味で、会社受付などのディスプレイにも向きます。
「従順な人」
やはり教会のイメージから付いた花言葉です。
キリスト教では、キリストに従う事が信仰の中心とされています。
ここでいう従順な人とは、敬虔な人と理解すると意味が掴めます。
敬虔なキリスト教信者へ贈るのに合う花言葉です。
それ以外の人には、違和感があり向きません。
「ヤツシロソウ(八代草)」の豆知識
「ヤツシロソウ」とは、熊本県八代市で見出された事から付いた和名です。
学名を「カンパニュラ・グロメラタ・ダフリカ」と言いますが、「カンパニュラ」は「小さな鐘」を意味し、「グロメラタ」は「球状に集まった」、「ダフリカ」は「シベリアの」または「ダフリアの」という地名を意味する語句になります。
別名に「リンドウザキカンパニュラ(竜胆咲きカンパニュラ)」があり、これは竜胆のようにまとまって咲く様子から付いた名です。
まとめ
賑やかに咲く「ヤツシロソウ」は美しいものです。
花言葉を知れば、より好ましく感じられるでしょう。
花を彩り良く見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。