「ミズヒキ(水引)」は、タデ科イヌタデ属の多年草です。
海外では中国、ヒマラヤ、国内では全域に分布し、日当たりの良い林や道端などに生育します。
花は長さ40cmにもなる花茎に、上が赤、下が白の小花をずらりとつけます。
花期は8月から11月です。
今回は、水引の花言葉について解説します。
「ミズヒキ(水引)」の花言葉
「祭礼」「慶事」「寿」「感謝の気持ち」などがあります。
お祝いなどに、特に向く花言葉です。
逆に不幸な場面には全く合いません。
「祭礼」
「ミズヒキ」の名は、その花穂が、赤と白の紐をイメージさせることから、おめでたい時の熨斗袋などに結ばれたりプリントされたりしている「水引」に似ているとして付いたものです。
本来の水引はお葬式にも使われますが、その場合黒と白で花色と違うため、あくまでおめでたいものとして、この花言葉が付いています。
お祭りのディスプレイなどに向きます。
「慶事」
「慶」には、お祝いやめでたい事の意味があり、慶事でもほぼ意味は変わりません。
赤白の水引を使う時は、おめでたい時のため、この花言葉が付いています。
同じ由来で「慶び(よろこび)」という花言葉もあります。
結婚や出産、開業、何らかの成功など、様々なおめでたい場面に贈ったり飾ったりすると良いでしょう。
一方、誕生日もおめでたい筈ですが、「慶事」としては少し違和感が出ます。
日本ではかつて「数え年」を使いましたが、これは元旦に全員が1歳ずつ歳を取るものです。
このため、誕生日の概念が薄く、伝統的な作法が成立しなかったのです。
同じ年齢に関わる「七五三」が伝統的なお祝いとして扱われるのと対照的と言えます。
「寿」
この場合、「ことぶき」と読みます。
既に色々とお祝いの花言葉が付いていますが、これは特に「言葉に出して祝う」事を意味します。
「ことぶき」は「ことほぎ」の変化した言葉で、「こと(言)」「ほぐ(祝ぐ)」で分かれます。
声に出した言葉が力を持つという日本の「言霊信仰」では、どんな贈り物より、この「言祝ぎ」が最も明確な祝う行為と言えます。
「ミズヒキ」と共に自分の声に出してお祝いを伝えれば、より強い祝意となるでしょう。
「感謝の気持ち」
お祝いは何もないところから降って湧く訳ではありません。
それまでの積み重ねによって祝うべき物事に到達できるもので、周囲の協力も不可欠です。
そんな祝いに関わる周りの人への感謝を意味する花言葉です。
普段からお世話になっている人を祝うために贈る他、あなたが祝われた時の返礼としても合います。
まとめ
「ミズヒキ」は独特な姿をした植物です。
その縁起の良い花言葉を知れば、更に好ましく感じられるでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。