ハート型の葉がかわいい「ミズアオイ(水葵)」は、「ミズアオイ」科「ミズアオイ」属の一年草です。
国外では東アジア、国内では北海道から九州にかけて分布し、湖沼や水田など水辺に少数生育します。
花は青紫色で、花弁(花被片)を6枚つけ、葉の上まで突き出た花茎の先にまとまって咲きます。
花期は8月から10月です。
今回は、「ミズアオイ」の花言葉について解説します。
「ミズアオイ(水葵)」の花言葉
「前途洋々」「雲隠れ」「浮沈」といいます。
良い意味と奇妙な意味が混じり、漠然と贈っても妙な顔をされる事になります。
意図を正しく伝えましょう。
「前途洋々」
花茎を高く伸ばし、綺麗な花を咲かせる様子から、ぐんぐん伸び実力が花開く人をイメージした花言葉です。
前途有望な新卒社員へ贈るのに向きます。
開業した友人へお祝いとして贈っても良いでしょう。
スマホの待ち受けにして、新人に戻ったつもりで仕事を見て、慣れで雑にしている手順がないかチェックするきっかけにもできます。
この花言葉が合わないのは、コネなどで出世のレールに乗っている新人です。
将来は明るいですが、海のような広さはありません。
「雲隠れ」
花茎は70cmにもなり存在感があるのに、冬には枯れて全てが水面下に消えてしまう様子から付いた花言葉です。
「雲隠れ」の本来の意味は、月が雲に隠れ見えなくなる様子を指します。
隠れた月は、まず見つけられない事から、人が痕跡を残さず逃げる意味になります。
あまり良い意味にならない事もあるので、ごく親しい間柄向きの花言葉です。
故郷から離れ暮らす親しい友人へ贈るのに向きます。
シミやシワをすっかり隠すメイク用品の商品イメージにも出来ます。
隠れ家的居酒屋のメニューデザインにしても良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、家族です。
あなたが失踪するのか、それとも家族で夜逃げするのか、と不安にさせるだけです。
「浮沈」
一年草の「ミズアオイ」が水上に生えて綺麗な花を咲かせ、その後枯れて見えなくなる浮き沈みの様子から付いた花言葉です。
「浮沈」は会社の行く末などの意味に使いますが、上手くいって浮いているに過ぎず、悪くすると沈む訳で、あまり縁起の良い表現ではありません。
開業した親しい友人へ、注意しつつ事業を進めるよう、忠告の意味で贈るなら合います。
「ミズアオイ(水葵)」の豆知識
「ミズアオイ」は、陸上に生える「アオイ」と葉が似ている事から付いた名前です。
これはまず、ややハート型のアオイ科の植物があり、それに似た葉でウマノスズクサ科の「フタバアオイ」という植物があり、その葉に特に似ているという、やや遠回りの「アオイ」です。
まとめ
水面から立ち上がって咲く「ミズアオイ」は、爽やかで美しいものです。
花言葉を知れば、更に興味深く眺められるでしょう。
花を一層彩り良くしてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。