「ボントクタデ」は、タデ科イヌタデ属の一年草です。
インド以東に分布し、国内では本州以南の湿った場所や水辺に生育します。
花は淡紅色の穂をまばらにつけ、花期は9月から10月です。
今回は、「ボントクタデ」の花言葉について解説します。
「ボントクタデ」の花言葉
「君を離さない」「愛くるしい」といいます。
悪い意味は特になく、愛情溢れる贈り物に向きます。
但し、名前自体が良くないので、そこに引っかかる人には向きません。
「君を離さない」
近縁の「ホンタデ」にはコショウを思わせる辛みがありますが、「ボントクタデ」にはありません。
「蓼食う虫も好きずき」とは、ホンタデのように辛く普通は敬遠される葉にも、それを好んで食べる虫もいる、という意味です。
では、辛みがない「ボントクタデ」は、「蓼食う虫」以外の虫が集まる人気者という事で、この花言葉が付きました。
一方、花がまばらに咲き、一気に満開にならない性質も、花が散り離れるのを惜しむ心と見なせます。
友達関係にある相手への恋の告白に向く花言葉です。
恋人や配偶者への愛情表現にも良いでしょう。
「離さない」の意味で接着剤の売り場ディスプレイにも使えます。
この花言葉が合わないのは、あまり面識がない相手への恋の告白です。
断っても付きまとうというニュアンスで伝わり、怖がらせるだけです。
同様の理由で、ファンレターにも向きません。
「愛くるしい」
小さな花穂がぽつぽつと咲く様子から付いた花言葉です。
可愛い盛りの幼い子供へ贈るのに向きます。
恋人に対しても良いでしょう。
ペットのブリーダーのサイトイメージにも使えます。
スマホの待ち受けにして、自分が愛されるよう言動を意識するのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、会社など公式な場です。
相手に恋愛的な興味を持つと誤解させ、問題になる場合があります。
本気なら、プライベートに限定しましょう。
勿論、業務の都合で知った情報を使ってはいけません。
「ボントクタデ」の豆知識
「ボントクタデ」は「凡篤蓼」と書きます。
「凡篤」とは、しばしば「愚か者」と解説されます。
ですが「凡」は「有り触れているもの」、「篤」は「念入り」です。
あらゆる部分が有り触れて、長所らしい長所もない役立たず、というイメージになります。
辛みがなく薬味として使えない性質から考えると、「愚か」より「特徴が無い」「役に立たない」の方が意味としてはしっくり来るでしょう。
まとめ
「ボントクタデ」は水辺の風景に紛れがちな草です。
花言葉を知り、興味を深めれば、その小さな花に気付き楽しむ事も出来るでしょう。
風景に色を足してくれる花言葉を、是非心に留め置いて下さい。