「ホタルカズラ(蛍葛)」は、ムラサキ科ムラサキ属の蔓性の多年草です。
海外では中国、朝鮮半島、台湾、国内では全土に点在し、山地や野原の半日陰から日向の乾いた草地に生育します。
花は青紫色の花弁が5枚付き、花期は4月から5月です。
今回は、「ホタルカズラ」の花言葉について解説します。
「ホタルカズラ(蛍葛)」の花言葉
「高潔」「企み」といいます。
悪い言葉と良い言葉が混じるため、他人へ贈るには意図をはっきり伝えたり、他の花と合わせ意味を修正しましょう。
「高潔」
まず、花色が青紫で、高貴さと涼しさを感じさせます。
更に、白いラインが星の輝きのようで、空の高みと解釈できます。
これらのイメージから付いた花言葉です。
気高く振る舞いの正しい友人へ贈るのに向きます。
私情を交えず常に法律と正義に則った判決が下せる裁判官や、国民の最大多数の最大幸福の原則を曲げず、身近な私欲のために決して動かない政治家などへも良いでしょう。
創作で、「ノブレス・オブリージュ(高貴なる者の義務)」を行動原理とする、誇り高い貴族キャラクタのイメージにしても合います。
この花言葉が合わないのは、下品さが人間の本質であるという、一元的な考え方を持つ人です。
こういう人にとって高潔さは、人間性の否定なので、絶対に受け容れられません。
実害がないならそっとしておきましょう。
「企み」
「ホタルカズラ」の花はよく見ると非常に変わった形をしています。
花弁は見えるのですが、雄しべと雌しべはずっと奥につき、穴が見えるだけなのです。
この穴へ蝶などの昆虫が蜜を吸う時、ストロー状の口吻を差し込みますが、狭い中に雄しべが並ぶため、必ず花粉が付くのです。
この戦略的な形から付いた花言葉です。
あまり良くない意味なので、基本的に親しい間柄にしか使えません。
色々頭が回り、先手を取って動ける友人へ贈るのに向く花言葉です。
綿密に予定を立てたデートの誘いのメッセージに添えれば、恋人も期待してくれるでしょう。
創作で、一見人が良さそうに見えながら、色々暗躍するキャラクタの伏線として描写する事もできます。
この花言葉が合わないのは、ストレートに悪い事をする人です。
無計画では企みと呼ばず、そもそも関わって良い事はありません。
「ホタルカズラ(蛍葛)」の豆知識
「ホタルカズラ」は、蔓性で花の白いラインが蛍の光のように見えた事から付いた名です。
形から言うと星のようですが、高さを考えると蛍も間違いではありません。
夏の夕暮れ、林でふと見かけると、確かに蛍と見間違えそうです。
まとめ
「ホタルカズラ」は形の良い美しい花です。
花言葉を知れば、その特徴的な花の構造にも気づけるでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。