薬用としても用いられる「ベンケイソウ(弁慶草)」は、「ベンケイソウ」科ムラサキベンケイソウ属の常緑の多年草です。
日本原産で、中国にも見られ、山地の草原に生育します。
花は小さな紅色の花弁を5枚つけ、密集して咲きます。
花期は9月から10月です。
今回は、「ベンケイソウ」の花言葉について解説します。
「ベンケイソウ(弁慶草)」の花言葉
「信じて従う」「機転が利く」「穏やか」「静寂」などがあります。
どれも良い意味で、贈り物にも向きます。
一方、多数の人が参加するお祝いでは、場違いな意味になります。
「信じて従う」
「ベンケイソウ」の名前は、生命力が強く葉茎を捨てても芽を出す生命力の強さから、生まれた時から逞しかった「武蔵坊弁慶」に見立て付いたものです。
武蔵坊弁慶は、平安時代末期の英雄「源義経」の忠臣であり、生涯従った事から付いた花言葉です。
信用出来ると思う相手に贈るのに向く花言葉です。
この花言葉が合わないのは、会社など損得勘定で繋がっている人です。
根拠のない信頼を贈っても、何も返してくれません。
「機転が利く」
武蔵坊弁慶は、義経と落ち延びる時、関所で怪しまれました。
これを、弁慶が機転を利かせ乗り切った事から付いた花言葉です。
武蔵坊弁慶は実在も含め詳細不明の人物で、このエピソードも歌舞伎の『勧進帳』に語られるものです。
頭の回転が早く、臨機応変な対応が出来る友人や同僚などに贈るのに向きます。
この花言葉が向かないのは、じっくり考える人です。
適材適所があります。
「穏やか」
花が小さく柔らかな色をしているところから付いた花言葉です。
同じ由来で「平穏」という花言葉もあります。
物腰が穏やかな友人などに贈るのに向きます。
この花言葉が向かないのは、気弱で怒れないだけの人です。
意味が根本的に違います。
「静寂」
花が身を寄せ合い、密やかな様子から付いた花言葉です。
無言の時間が苦にならない友人や恋人、配偶者へ贈るのに向く花言葉です。
この花言葉が合わないのは、お喋りで場を明るくする人です。
長所は人それぞれ、口うるさい事を言う必要はありません。
「ベンケイソウ(弁慶草)」の豆知識
「ベンケイソウ」と似た品種に、中国原産の「オオベンケイソウ」があります。
見分けを付けるため、「ベンケイソウ」を「コベンケイソウ」と呼ぶ事もあります。
現在「ベンケイソウ」は数が少なく、園芸用で単に「ベンケイソウ」と呼ぶ場合、一般的には「オオベンケイソウ」を指します。
まとめ
「ベンケイソウ」は名前と裏腹に可憐な花を咲かせます。
花言葉を知れば、より好ましく感じられるでしょう。
花を彩り良く見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。