「ベンガルヤハズカズラ」はキツネノマゴ科ヤハズカズラ属の多年草です。
名前にある「ベンガル」はインド北東部のベンガル地方を、「ヤハズ」は矢の尾の部分を、「カズラ」はつる性の植物を指します。
そしてその名の通り「ベンガルヤハズカズラ」はインド~東南アジア原産のつる性植物です。
葉の形は矢筈(やはず)に似ています。
別名は「グランディフロラ」「ツンベルギア・グランディフローラ」「スカイヴァイン」など。
これらは大きな花を咲かせることや、空色の花を付けることから来ています。
また開花期は日本においては主に8~9月ですが、熱帯では一年中となることもあるようです。
「ベンガルヤハズカズラ」の花言葉
「ベンガルヤハズカズラ」の花言葉は「誠実」です。
これは仲間のヤハズカズラ(ツンベルギア)と共通のもので、ヤハズカズラは他にも「黒い瞳」「美しい瞳」という花言葉を持っています。
その由来はヤハズカズラの花に、瞳のように見える黒点があることです。
ともあれ「誠実」という花言葉は、無難に使いやすいものであると言えるでしょう。
おまけに花が大きいうえに涼しげな色をしているので、特に夏には映えてくれます。
「ベンガルヤハズカズラ」の豆知識
「ベンガルヤハズカズラ」は主に観賞用として栽培されます。
壁面緑化やパーゴラ、グリーンカーテンなどにも使われることがありますが、寒さには弱いので沖縄のような地域以外では一年草のように扱われることも。
また同様に観賞用となる主な仲間にはヤハズカズラとコダチヤハズカズラ(ツンベルギア・エレクタ)があります。
ヤハズカズラは「ベンガルヤハズカズラ」同様つる性の多年草ですが、花の色は白または黄色です。
一方、コダチヤハズカズラは白、淡い紫、濃い紫の花を付けます。
また「ベンガルヤハズカズラ」が属するキツネノマゴ科を代表するキツネノマゴは、日本、朝鮮半島、中国、インド、マレーシアなどで普通に見られる雑草です。
こちらはつる性ではない一年草で、とても小さな白または紫の花を付けます。
余談ですがこれよりやや小さなキツネノヒマゴというものも存在します。
まとめ
「ベンガルヤハズカズラ」はキツネノマゴ科の多年草です。
つる性で、鉢植えだけでなく壁面緑化やパーゴラ、グリーンカーテンなどにも利用されます。
花は大きさ10cmほどの水色のもので、日本での開花期は主に8~9月です。
花言葉は「誠実」。
様々なシーンで無難に使いやすいものであると言えます。