洋酒「グラッパ」の香りとしても知られる「ヘンルーダ」は、ミカン科「ヘンルーダ」属の常緑樹です。
地中海地方原産で、日本へは江戸時代に渡来し、精油原料などに利用されました。
花は黄色で4から5枚の花弁を付け、花期は6月から7月です。
今回は、「ヘンルーダ」の花言葉について解説します。
「ヘンルーダ」の花言葉
「悔恨」「あなたを軽蔑する」「安らぎ」などがあります。
他人に言うには良くない言葉が含まれ、贈り物には基本的に向きません。
深読みしない相手へ、言葉を限定して伝えるなら問題ありません。
「悔恨」
キリスト教で「悔恨のハーブ」と呼ばれていたことに由来します。
魔除けに使ったとされており、香りで悪魔に蝕まれた悪い心に悔いる気持ちが生まれ、心を改め、悪魔を追い出すイメージです。
一方、迂闊に触れるとかぶれ、後悔する事からも意味が合います。
勝負に負けるなどして、強く悔やんでいる親しい友人へ、同情の意味で贈るのに向く花言葉です。
この花言葉が合わないのは、関係が浅い相手です。
誰かが悔やむ姿を見せるのは、親しい人に限られ、そうでない人が踏み込んでも嫌がられます。
「あなたを軽蔑する」
こちらも「悔恨のハーブ」が由来で、善良な人が悪魔を軽蔑するイメージです。
同じ由来で「軽蔑」という花言葉も付いています。
軽んじ蔑むという意味で、他人に贈るような言葉ではありません。
何かしら良からぬ事をした人に贈るなら意味は合いますが、今後も付き合いを続ける相手なら仲直りが長引くだけです。
このまま絶縁するつもりなら、関わらないのが一番の絶縁です。
わざわざ関わって嫌な気持ちになる事もありません。
創作で悪役キャラのイメージなどに使うなら、よく合います。
「安らぎ」
「ヘンルーダ」の香りから付いた花言葉です。
ヨーロッパではかつて料理にも使ったと言われており、生活に密着した香りのイメージがあります。
家族が安らぐ食卓に飾るのに向く花言葉です。
安らげる自室にも良いでしょう。
この花言葉を贈るのに向かないのは、ドキドキする恋人などの相手です。
関係が深まって、一緒にいた方がリラックス出来るなら問題ありません。
まとめ
「ヘンルーダ」は古くから親しまれた植物です。
花言葉を知れば、更にその歴史にも興味が及ぶでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。