赤い実が綺麗な「ヘビイチゴ」はバラ科キジムシロ属の多年草です。
海外ではアジア南東部、国内では全国的に分布し、田んぼの畦や野原などのやや湿った草原に生育します。
1.5cm程の黄色い花弁が5枚付いた花を咲かせ、花期は4月から6月です。
果実は1.5cm程の赤い球形で、表面に細かい種子(痩果)がつきます。
今回は、「ヘビイチゴ」の花言葉について解説します。
「ヘビイチゴ」の花言葉
「可憐」「小悪魔のような魅力」といいます。
良い意味だけで悪い意味はなく、雰囲気が合う相手へ贈るのに向きます。
一方、名に「ヘビ」が付くため、それだけで嫌がる人もいるので気を付けましょう。
「可憐」
黄色い花も、真っ赤な果実も小さくて可愛らしく、つい摘んでしまいたくなる事からついた花言葉です。
可憐さを感じさせる子供へ贈るのに向きます。
可愛い感じの恋人にも良いでしょう。
部屋に飾れば、その可憐さに心癒やされるでしょう。
この花言葉が合わないのは、元気でパワフルな可愛らしさを持つ人です。
「可憐」という言葉は、弱々しく守ってあげたい感じが含まれるため、意味は合いません。
「小悪魔のような魅力」
蛇は悪魔の象徴とされます。
『旧約聖書』において、イブに知恵の実を食べるようそそのかしたのも蛇です。
人類学によると、足のない中途半端な姿をした蛇は、尋常な生物ではなく、どの文化においても何かしら神聖か邪悪に属するものとして扱われるのです。
この悪魔のイメージに、「ヘビイチゴ」の小さく可愛らしい果実を合わせた花言葉です。
見た目や振る舞いが可愛らしく、おねだりされると無下には出来ない恋人へ贈るのに向きます。
告白にも一応合います。
この花言葉が合わないのは、清楚な魅力を持つ人です。
但し、その印象を上手く利用しているなら意味は合います。
また、相手に致命的なダメージを与えるような、騙し方の場合にも向きません。
それは小悪魔ではなく、普通サイズの悪魔です。
「ヘビイチゴ」の豆知識
「ヘビイチゴ」は「蛇苺」と書きます。
名前の由来は、蛇が食べる、蛇が出そうに生える、食べに来た動物を蛇が食べる、などいくつかの説があります。
実際には、ヘビが食べる事はありません。
毒蛇のイメージからか、毒があるというイメージで、「ドクイチゴ(毒苺)」の別名もありますが無毒です。
生食してもおいしいものではありませんが、ジャムや生薬などで利用出来ます。
まとめ
「ヘビイチゴ」は背が低く、気付かず通り過ぎてしまう事も多い植物です。
花言葉を知れば、存在に気づき、楽しむ事も出来るでしょう。
風景に色を足してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。