「プリムラ・ポリアンサ」は、サクラソウ科サクラソウ属の多年草です。
日本では一年草として扱われます。
ヨーロッパ原産のプリムラの交配品種で、鑑賞用に利用されます。
花は一重咲きと八重咲きがあり、花色は白から紫、赤から黄色、青、レンガ色、複色などがあり、花期は11月から4月です。
今回は、「プリムラ・ポリアンサ」の花言葉について解説します。
「プリムラ・ポリアンサ」の花言葉
「青春のはじまりと悲しみ」「青春の恋」「無言の愛」「富の誇り」といいます。
恋をイメージする花言葉が多く、良い意味もあまり良くない意味も含むため、贈る時は相手によく合わせましょう。
「青春のはじまりと悲しみ」
プリムラに共通する花言葉で、冬から咲き始め、春に咲き終わる性質から付いたものです。
通常、青春に喩えられるのは春ですから、早熟で意中の人とすれ違い、成就しなかった恋のイメージです。
青春の思い出は人それぞれですが、自我の芽生えと、急に広がった世界から、無力を感じやすい年代でしょう。
恋に限らず、青春に悲しい思いを持つ友人と、プリムラを飾り語り合うのも良いでしょう。
「青春の恋」
青春の時代に最大の関心事は、やはり恋です。
初恋はもう少し幼い年代に経験しますが、青春時代は男女差を明確に意識した、リアリティを伴う恋になります。
一方、結婚はまだ現実味がなく、もどかしさが募り、多くは成就しないものです。
そんな切なさを共有出来る人へ贈るのに向く花言葉です。
一方、思春期まっただ中の子供に対しては、あまり触れない方が良いでしょう。
「親の子供」ではなく、「一人の人間」としての自我が芽生え始めた頃です。
距離感にも慣れなければいけません。
「無言の愛」
「プリムラ・ポリアンサ」固有の花言葉です。
生命の乏しく静かな冬に、美しい花を咲かせる性質から付いた花言葉です。
「言わなければ愛情も伝わらない」とはしばしば語られる事です。
実際、恋人同士も夫婦も他人ですから、肉親ほどの以心伝心は出来ません。
ですが、ここで言う「無言の愛」は、引き算ではなく足し算で考えるべきでしょう。
言葉で伝わる愛の他に、ちょっとした振る舞いや態度から、プラスアルファで伝わる愛情という事です。
部屋に飾り、愛する人についてもう少し出来る事や、愛する人が仕草で見せていた愛情について、思い出してみるのも良いでしょう。
「富の誇り」
「プリムラ・ポリアンサ」の「ポリアンサ」は、ラテン語の「ポリ(多くの)」「アンサス(花)」が語源です。
多く咲く美しい花を、沢山の財宝に喩えた花言葉です。
金品を誇るのは品のない事、と考えてしまう人も多いですが、正しい手段で金銭を手にするには、才能も努力も信頼も必要で、卑しめられる筋合いはありません。
家に飾り、自分の成し遂げた事を省みるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、不当な手段で富を得た人です。
こういう人については、富に無闇に意識を向けても、嫌な思い出や警戒心しか浮かびません。
まとめ
「プリムラ・ポリアンサ」は、カラフルで大変可愛らしい花です。
花言葉を知り、興味を深めれば、飾った人の気持ちにも触れられるでしょう。
花を一層身近にしてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。