「プラム」は、バラ科サクラ属スモモ亜属の総称です。
狭義には「セイヨウスモモ」とその果実を指しますが、複数品種を含みます。
セイヨウスモモは、ヨーロッパで多く栽培されており、果実を生やドライフルーツとして利用します。
主に生食するものを「プラム」、乾燥やペーストなどに加工されたものを「プルーン」と呼び分けます。
今回は、「プラム」の花言葉について解説します。
「プラム」の花言葉
「変わらない信仰」「誠実な一生」「約束を守ってください」「誤解」といいます。
歴史にも由来があるやや不穏な言葉が混じるため、贈る時には意図を明らかにしましょう。
「変わらない信仰」
日本のクリスマスで食べるのはケーキですが、西洋のクリスマス定番お菓子は、「プラム・プディング」です。
これは「プラム」が紀元前から利用され、「命の果実」とも呼ばれる神聖なものであった事と結び付いています。
そんなところから付いた花言葉です。
信仰は大きく人を動かすため、宗教は時の権力者が利用したり、教団の都合で修正したり、姿を変えていきます。
故意がなくても、時代に従って緩やかに変わる事もあるのです。
そんな中で変わらないものは何か、立ち止まって考える事は重要です。
信心深い人へ贈るのに向く花言葉です。
来年も変わらず過ごすという意味で、忘年会に食べても良いでしょう。
「誠実な一生」
こちらも「プラム」の神聖さからイメージされた花言葉です。
誠実に一生過ごす事は難しいと考える人もいるでしょう。
ですが、ここで言う誠実とは、機械的に「嘘を言わない」という事ではありません。
自分の心と人の信頼に対し、誠実に振る舞えていたかという、大きな視点になります。
それが果たせたかどうかは、最期の時、心にわだかまりがないかで判断出来るでしょう。
おおよそ振る舞いの全てが誠実で、好ましい人へ贈るのに向きます。
「約束を守ってください」
こちらは「誠実な一生」からの連想で付いた花言葉です。
一方、「プラム」の花が「サクラ」と紛らわしく、期待した通りに果実が出来ない事があるため、「今回こそはきちんと実って欲しい」という生産者の気持ちとしても合います。
使いどころの乏しい花言葉です。
嘘をつく相手に贈って「分かりました」と言われても、嘘つきの言葉は信用出来ません。
逆に、嘘を言わない人には、贈る理由がありません。
唯一、自分が約束を忘れないよう、心がけるため、飾ったり食べたりするなら合うでしょう。
「誤解」
こちらも花がサクラと紛らわしい事から付いた花言葉です。
一方、「李下に冠を正さず」という故事成語でも合います。
これは、「スモモ(李)」の木の下で、冠(かぶりもの)の位置を直そうと、手を挙げてしまうと、盗んでいるように見えるので止めるべき、という意味です。
誤解は相手が悪いように思ってしまいますが、あなたの行動に原因がある場合が多いものです。
また、一度信頼関係が出来た相手は、同じ仕草を見ても、誤解はしなくなります。
気を付けてそれでも誤解する人は、やんわりと遠ざけるのが得策です。
こちらも誰かに贈るより、行動を省みるため、自分で食べたり飾るのに向きます。
まとめ
「プラム」は生より加工品のイメージが強い果物です。
花言葉を知り、興味を深めれば、その美しい花を楽しむ機会も持てるでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。