「ブロッコリー」はアブラナ科アブラナ属の多年草(ただし一年草扱い)です。
別名は「ミドリハナヤサイ」「メハナヤサイ」など。
主に野菜として利用される種で、今では日本でもなじみ深い野菜のひとつとなっています。
日本においては「ブロッコリー」は比較的新しい野菜であると感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は人類との関わりは古く、古代ローマ時代にはすでに栽培されていたと言われています。
古代ローマの料理本「アピシウス」にも「ブロッコリー」を使ったレシピが登場しており、サラダやソテーなどにして食されていたと考えられているようです。
ちなみに「ブロッコリー」の花は黄色いもので、開花期は2~3月。
野菜としてよく食される緑色のモコモコとした部分に多数付きます。
しかし実際に見たことがあるという方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。
実は野菜として出荷されるものはつぼみの集合体(花蕾、からい)であり、花が咲いてしまうとそちらに栄養が取られて食味が落ちてしまうため、あえて花を咲かせるということはほとんどないのです。
なお、花が咲いた「ブロッコリー」を食べても特に害はありません。
「ブロッコリー」の花言葉
「ブロッコリー」の花言葉は「小さな幸せ」です。
これは小さなつぼみをたくさん付ける様から来ています。
なおこの花言葉はブロッコリートスとよく関連付けられるためか、結婚式場の運営会社によって付けられたという説もあるようです。
ブロッコリートスとは、簡単に言えばブーケトスの男性版です。
花嫁がブーケを投げる代わりに、新郎が「ブロッコリー」を投げます。
加えて受け取るのも男性ですが、「ブロッコリー」をキャッチした人が次に結婚できるというジンクスはブーケトスと共通です。
またこの時投げられる「ブロッコリー」はたいていリボンや他の花などできれいに飾られています。
なお結婚という大きな幸せを祝う場で「小さな幸せ」の意味を持つ花のつぼみを投げることには少し違和感を感じられるかもしれませんが、これには「結婚生活において小さな幸せがたくさん起こりますように」などの願いが込められているそうです。
「ブロッコリー」の豆知識
「ブロッコリー」の原産地は地中海沿岸地方です。
しかし現代における主要な生産国は中国、インド、アメリカ、スペイン、メキシコなどとなっています。
また日本における主要な産地は北海道、愛知、埼玉など。
旬は12月~3月で、各種ビタミンやミネラル、食物繊維などを豊富に含みます。
おまけに「ブロッコリー」に含まれるスルフォラファンという成分にはがんを予防したり、胃炎や胃潰瘍の原因となるピロリ菌の活動を抑えたりする効果があるそうです。
様々な栄養分や健康効果がありながらある程度安価で、一年中安定して供給されているという点も魅力。
足は早い(鮮度が落ちやすい)ですが、冷凍品であれば保存が効いて非常に便利です。
使い道も非常に多く、そのまま茹でてマヨネーズで頂く、サラダにする、スープやシチューの具にする、パスタやグラタンに入れる、炒め物や揚げ物にするなど様々な方法でおいしく頂けるという点も見逃せません。
まとめ
「ブロッコリー」はアブラナ科の野菜です。
食用となる緑のモコモコは、花蕾(からい)というつぼみの集合体。
また花は小さな黄色いものです。
花言葉は「小さな幸せ」。
これはブロッコリートスという新しい風習とよく関連付けられます。