花粉症のアレルゲンとして名前が出る「ブタクサ(豚草)」は、キク科「ブタクサ」属の一年草です。
北アメリカ原産で、世界中に外来種として移入しており、日本には明治時代初期に渡来し、第二次大戦後広まりました。
花は黄緑の穂を形成し、1番下に雌花が、その上に数個ずつまとまって雄花が付き、大量の花粉を飛ばします。
花期は、7月から8月です。
今回は、「ブタクサ」の花言葉について解説します。
「ブタクサ(豚草)」の花言葉
「よりを戻す」「幸せな恋」があります。
良い意味で、状況が合えば贈り物にも合う花言葉です。
但し、花粉症のアレルゲンでもあるため、特に理由がない限り生花を贈る事は避けましょう。
似た姿の花が良ければ、「セイタカアワダチソウ」があります。
こちらは虫媒花で花粉症の原因にはなりません。
「よりを戻す」
「ブタクサ」は、葉の形が似ている「ヨモギ」と対比させられます。
ヨモギは、薬効とギリシャ神話の女神「アルテミス」のイメージから「夫婦愛」「決して離れない」などの花言葉を持ちます。
夫婦愛に近いけれど、やや良くない状況を連想した花言葉です。
一方、大量の花粉を飛ばす姿は、一度離れた恋人に対する熱烈なメッセージとも解釈できます。
一度別れた相手とまた一緒になった友人へ贈るのに向く花言葉です。
同じ会社に再就職した人にも合います。
一度別れた相手へ、「また付き合いたい」というメッセージに添えるのも間違いではありません。
この花言葉は、一見良い意味なのですが、周辺の人にしてみれば「振り回されただけ」、当事者には「余計な遠回りをした」という、どこかネガティブで皮肉交じりのニュアンスも含みます。
本当に素直に相手を祝いたいなら、別なものを使う方が良いでしょう。
「幸せな恋」
こちらもヨモギと絡めた花言葉です。
ヨモギの花言葉「夫婦愛」の前段階である恋のイメージです。
恋の告白や、恋人へ贈るのに向きます。
恋して浮かれている友人にも良いでしょう。
スマホの待ち受けにして、幸せな恋の出会いを期待する事も出来ます。
この花言葉が合わないのは、会社など公式な場です。
場にそぐわず問題に発展する可能性があります。
恋愛感情を全く持っていない相手に対しても、誤解に繋がりやすいでしょう。
「ブタクサ(豚草)」の豆知識
「ブタクサ」は、英語の「ホグウィード(豚の雑草)」を直訳したものです。
ヨモギの英名「マグワート」に対する、「ブタクサ」の「ホグウィード」で、綺麗に韻が踏まれています。
「豚の餌にしかならない」「豚を飼う場所に生える」など、理由は諸説あります。
まとめ
「ブタクサ」はアレルゲンとして憎まれる植物ですが、広めたのは人間であり、悪意も責任もありません。
花言葉を知り、知識を深めれば、少し冷静に見られるでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。