「フタリシズカ(二人静)」はセンリョウ科チャラン属の多年草です。
海外では中国、朝鮮半島、国内では北海道から九州にかけ分布し、低山や丘陵地の林の下に生育します。
花は白く穂を作り、しばしば2本に分かれて並びます。
花期は4月から6月です。
今回は、「フタリシズカ」の花言葉について解説します。
「フタリシズカ(二人静)」の花言葉
「静御前の面影」「いつまでも一緒に」といいます。
愛情を感じさせる花言葉で、特に悪い意味も無いため、贈り物に向きます。
「静御前の面影」
「フタリシズカ」の名は、能楽『二人静』を元にしたものです。
『二人静』には、「源義経」の妾であった「静御前」の亡霊が出てきます。
神社で働く女性に憑依した亡霊は、神主に事情を話し、自分が静御前である証拠として舞いを見せます。
この時、憑依された女性の傍らに、往時の静御前の姿が浮かび上がり、あたかも二人の静御前が舞っているように見えるのです。
つまり漫画などで、ある人に別人の面影を重ねる効果の先祖です。
この様子と、花穂が2本立つ様子を絡めた花名で、そのまま花言葉の由来にもなっています。
静御前は、男装して踊る「白拍子」という芸人で、義経への愛情が深く、敵地でもそれを貫く芯の強さを持ちます。
芯が強く美しい友人などへ贈るのに向く花言葉です。
踊りの巧みな和風の美人にも合うでしょう。
この花言葉が合わないのは、静御前を細かく説明する必要がある人です。
自分で調べるなら良いのですが、そのつもりもないなら間が抜けたやり取りにしかなりません。
もう少し相手に合った表現を使いましょう。
「いつまでも一緒に」
「フタリシズカ」の花穂が2本寄り添っているように見える事から付いた花言葉です。
静御前が本当は義経と一緒にいたかった、という願いとも解釈できます。
恋の告白やプロポーズに向く花言葉です。
友情の証としても良いでしょう。
永久保証付きのライターの商品イメージにも使えます。
スマホの待ち受けにして、スマホ自体を忘れたり落としたりしないよう心がけるのも良いでしょう。
この花言葉を贈るのに合わないのは、期限付きのプロジェクトなどの初対面時です。
終わり際に、「次もまた一緒に仕事をしたい」という関係性になっているなら合います。
まとめ
「フタリシズカ」は派手な色もなく、見過ごされがちな花です。
花言葉を知れば、その深い歴史にも触れられるでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。