卒業式の定番、「ピンクのスイートピー」は、マメ科レンリソウ属のスイートピーのピンク花品種です。
イタリア原産で、イギリスで改良されました。
花はウェーブのかかった花弁が組み合わさった蝶型で、花期は4月から6月です。
今回は、「ピンクのスイートピー」の花言葉について解説します。
「ピンクのスイートピー」の花言葉
「門出」「優しい思い出」「繊細」「愛の愉しみ」などがあります。
ノスタルジーも感じさせる、良い意味の言葉が揃います。
別れ行く人への贈り物に向きますが、特に予定のない人には「別れたい」という意思表示になるため、意図は正しく伝えましょう。
「門出」
スイートピーが卒業式の定番として利用される事から付いた花言葉です。
門出は送り出す方は寂しく、送り出される方は不安なものです。
一方、新しい出会いで、世界が大きく広がる時でもあります。
人間は成長につれ、より大きな世界に出ていくのです。
ただ、あまり不相応に広い場所で、落ち着く事は出来ません。
人に相応の広さはあります。
門を出た人が戻ったからといって、失敗したと思うのは間違いです。
少なくとも、自分の居るべき場所を求め、自分の意思で門をくぐった事には違いないのです。
卒業式や結婚式など、状況が新しくなる一歩を踏み出す人へ贈るのに向きます。
「優しい思い出」
卒業式を終えた卒業生同士、帰り道にファミリーレストランに寄り、思い出話に花を咲かせる。
彼らの荷物から覗くスイートピーの花束。
そんなイメージから付いた花言葉です。
思い出は熟成されていくものです。
最初、嫌な思い出が色々浮かんで来るでしょう。
しかし、生活が変わり、忙しさに追われながら働き、ようやく一人前になって新人指導しつつ、ふと振り返る時、思い出は角が取れて丸くなっているものです。
良い思い出を作ろうと頑張らなくても、妙な後悔さえ残さなければ、充分優しい思い出は出来上がるのです。
思い出を共有する友人へ贈るのに向きます。
「繊細」
これが「ピンクのスイートピー」固有の花言葉です。
ピンクは白と赤、繊細な混色で生まれる微妙な色です。
更に、柔らかなウェーブのかかった花弁は、複雑なシルエットを作ります。
それらのイメージから付いた花言葉です。
繊細さは時に神経質に通じ、好ましいとは言えません。
ですが、繊細な感性で触れる世界は、乗算的に拡大していくのです。
繊細な感性や美しさを持つ人へ贈るのに向きます。
大雑把でデリカシーのない人には合いませんが、特に「自分とは違う」とは言わないでしょう。
人間、他人を自分より遥かに単純だと思うものです。
「愛の愉しみ」
こちらも「ピンクのスイートピー」の花言葉です。
ピンクは柔らかく優しいイメージがあり、ハートマークに使われる愛を意味する色でもあります。
愛は苦しくもありますが、基本的には楽しいものです。
恋愛に限らなくても、人との関係を円滑にし、日々を楽しくしてくれます。
人間以外のものに対しても、愛情をかければ何かしら返してくれるものです。
そもそも、愛情をかける事自体、見返りがなくても結構楽しいものです。
「ピンクのスイートピー」を自宅に飾り、自分のかけた愛情、かけられた愛情を意識するのも良いでしょう。
まとめ
「ピンクのスイートピー」は柔らかで美しい花です。
花言葉を知れば、懐かしさも感じられるでしょう。
思い出とも結び付く、花言葉を是非心に留め置いて下さい。