秋の花としても有名な「ピンクのコスモス」は、キク科コスモス属のピンク色の品種です。
コスモスに代表的な色で、「コスモス色」と言えば、紫がかったピンクを指します。
コスモスは熱帯アメリカ原産で、スペインの植物園に送られ命名されました。
その後ヨーロッパで広まり、日本には江戸時代に持ち込まれましたが、本格的に広まったのは明治時代以降です。
今回は、「ピンクのコスモス」の花言葉について解説します。
「ピンクのコスモス」の花言葉
「調和」「謙虚」「乙女の真心」「乙女の純潔」があります。
コスモスに共通する花言葉と、「ピンクのコスモス」に特有の花言葉とがあります。
どれも良い意味で、悪い意味も含まれないので、相手のイメージに合わせれば良い贈り物になるでしょう。
「調和」
コスモスに共通する花言葉です。
コスモスの名前は、その花弁が均一で美しい事から、ラテン語の「秩序」「宇宙」などの意味を表す「コスモス」を元に付けられたものです。
宇宙と秩序が結び付くのは、ヨーロッパ的な宇宙観が由来しています。
世界は全知全能の神に創造されたので、宇宙は当然秩序に従う完璧な姿をしている、というものです。
考えや容姿、生活態度など、何かしら調和が取れ整った友人に贈るのに向く花言葉です。
「謙虚」
こちらもコスモスに共通する花言葉です。
コスモスの花は綺麗に整い、目立つために妙な的な姿で主張する事もありません。
そんな様子から付いた花言葉です。
控えめで対立を好まない友人に贈るのに向きます。
一方、どんなに褒めても受け容れようとしない人には向きません。
それは「卑屈」か「頑な」であり、別の性格です。
「乙女の真心」
細やかで繊細なコスモスの姿から付いた花言葉です。
心根が美しく、誠実でありながら人を不当に貶めるような言動のない友人や恋人に贈るのに向きます。
乙女でない人だと意味は合いませんが、乙女の概念は柔軟なので、本人の主観で構いません。
「乙女の純潔」
「ピンクのコスモス」固有の花言葉は、これ1つです。
この花言葉は、ヨーロッパの由来話が元になっています。
昔、少女が病弱な父親と暮らしていました。
彼女は近くに棲む木こりの青年ヨッシーミと惹かれ合います。
少女の父親が亡くなった後、街に住む猟師のガストンが求婚してきました。
強引なガストンから逃げ切れないと悟った少女は「ピンクのコスモス」に姿を変え、純潔を守りました。
ヨッシーミも白いコスモスになり、彼女を守るように隣りに咲いたのです。
ここから、「ピンクのコスモス」に「乙女の純潔」の花言葉が付きました。
そのままの意味だと少々使いにくいですが、ガーリーな趣味を持つ友人などに贈るのに向く花言葉です。
まとめ
咲き誇る「ピンクのコスモス」は可愛らしいものです。
花言葉を知っていれば、その由来に想いを馳せ、より好ましく眺められるでしょう。
花を多面的に見せてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。