「ヒメヒゴタイ」は、キク科トウヒレン属の二年草です。
海外では中国、朝鮮半島、モンゴル、極東ロシア、国内では北海道から九州に分布し、日当たりの良い草地に生育します。
花は紫からピンクで、密集して咲き、花期は8月から10月です。
今回は、「ヒメヒゴタイ」の花言葉について解説します。
「ヒメヒゴタイ」の花言葉
「実らぬ恋」といいます。
「ヒゴタイ」と共通する花言葉です。
トゲのように見える花の姿から、触れ合いたくても触れ合えず結ばれない心がイメージできます。
失恋して落ち込む友人へ、共感を示すため贈るのに向きます。
アイドルや架空のキャラクタなど、決して接点のない対象の熱狂的なファン同士で贈り合うのも良いでしょう。
ファンクラブの会報のデザインにも使えます。
成就の見込みがない恋に苦しむ時、自宅で「ヒメヒゴタイ」を育てれば、次の恋に移る心の整理が出来るかも知れません。
この花言葉が合わないのは、傍目からは実らないような恋でも、本人が実ると固く信じてる時です。
片思いも恋なので、相手に迷惑がかかっていない限りは、静かに見守りましょう。
また、結婚願望のある恋人にも向きません。
「恋の末に実りがない」つまり、結婚という段階に進む事がないという意味になってしまいます。
察して欲しいと思って贈っても、そう都合良くはいきません。
人間、自分が思いたいように解釈するものです。
「ヒメヒゴタイ」の豆知識
ヒメヒゴダイは、「姫肥後躰」「姫平江帯」などと表記します。
「ヒメ」は、元の品種と類似しているけれど小型の種に付く事が多いのですが、ヒゴタイと「ヒメヒゴタイ」の草丈は変わりません。
一方花の姿としては、ヒゴタイにはトゲがあり花自体もトゲの塊のようですが、「ヒメヒゴタイ」にはトゲがなく花の印象も柔らかです。
この特徴は、ヒメのイメージと合います。
ヒゴタイの語源については、「肥後躰」の字で解釈すると熊本県辺りに固有と考えられますが、西日本全般に生えており少々範囲が広すぎます。
「平江帯」とすると中国の「平江県」が当てはまりますが、繋がりははっきりしません。
ヒゴタイと似た花に「エキノプス(ルリタマアザミ)」がありますが、同属別種です。
まとめ
「ヒメヒゴタイ」は素朴で可愛らしい花です。
花言葉を知れば、更にいじらしく感じられるでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。