「ヒマラヤスギ」は、マツ科「ヒマラヤスギ」属の常緑樹です。
「スギ」と名が付きますが、マツの仲間です。
ヒマラヤ山脈原産で、日本へは1879年に鑑賞用として渡来し、その後広く植栽されるようになりました。
雌雄異株または同株で、雄しべが穂状になった黄色い雄花と、円錐形で薄緑色の雌花が付き、花期は10月から11月です。
果実はいわゆる松笠状で1年をかけて全長13cmにまで成長し、ダチョウの卵にも喩えられます。
今回は、「ヒマラヤスギ」の花言葉について解説します。
「ヒマラヤスギ」の花言葉
「尊敬」「たくましさ」「報われぬ恋」「あなたのために生きる」などがあります。
良い意味が多いのですが、恋人には向きません。
「尊敬」
立派な大木になる「ヒマラヤスギ」は、それだけでも尊敬の対象となる存在感がありますが、原産地のインドでは特に神聖視されています。
「ヒマラヤスギ」の森は、古代インドの賢者が精神修行した聖地とされます。
そんなところから付いた花言葉です。
尊敬出来る両親や恩師などに贈るのに向きます。
行いが正しく人格が高潔な友人や恋人にも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、関係が浅い人です。
尊敬を安売りする人は、信頼されません。
「たくましさ」
ヒマラヤの標高3000mの高さを生息域とし、樹高60mにもなる「ヒマラヤスギ」の性質から付いた花言葉です。
心身が逞しく、仕事にも趣味にもエネルギッシュに取り組む友人や同僚に贈るのに向く花言葉です。
力仕事が必要になる作業着のブランドイメージにも使えます。
この花言葉が合わないのは、単に乱暴な人です。
よくある勘違いですが、暴力は別の解決方法を考えられない弱さの表れで、長期的には身を滅ぼします。
逞しさとは逆のものです。
「報われぬ恋」
「ヒマラヤスギ」の果実は、大きい種が積み重なる事で、「バラ」の花のように見え、これを「シダーローズ」と呼びます。
まるで咲いたバラが、そのまま枯れ落ちているように見える事から付いた花言葉です。
他の由来としては、果実が実るまでに1年を必要とするため、雄しべが受粉出来ず落ちたように見える、というのも意味が合うでしょう。
「ヒマラヤスギ」と縁の深いヒンドゥー教で、「シヴァ」神を慕っていた女神「サティー」が不幸な結末を迎えた事もイメージと合います。
かなわぬ相手に恋した時、公園の「ヒマラヤスギ」を見に行き気分転換するのも良いでしょう。
別れの暗示となるため、恋人に贈るには向きません。
「あなたのために生きる」
枯れたバラのように見えたシダーローズから、新たな「ヒマラヤスギ」が生える事から付いた花言葉です。
ヒンドゥー神話で、サティーが山を象徴する「パールバティー」に生まれ変わり、シヴァの妻になった事も意味が合います。
同じ由来で「あなたを待つ」という花言葉もあります。
故人へ誓うイメージが強いため、贈る時は正しく意図を伝えましょう。
まとめ
「ヒマラヤスギ」は立派で存在感のある木です。
花言葉を知れば、その由来にも触れられるでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。