「ヒナギキョウ(雛桔梗)」はキキョウ科ヒナギキョウ属の多年草です。
その名から想像される通り、キキョウに似た小さな花を咲かせます。
日当たりの良い場所で普通に見られる雑草のひとつですが、花が美しいため人の手による刈り取りを免れることもあるようです。
開花期は4~9月で、花の色は淡い青や淡い紫が最も一般的。
一部ピンクや白のものもあります。
また花の大きさは1cmほどと小さいうえ、草丈も20~40cmと低いですが、花は花茎の先に1つずつ付くという特徴があるのでサイズのわりには探しやすいでしょう。
「ヒナギキョウ(雛桔梗)」の花言葉
「ヒナギキョウ(雛桔梗)」の花言葉は「少女の優しさ」「少女の恋」などです。
その由来についてはっきりとしたことは伝わっていませんが、小さくて優しい色合いを持つ花の姿から来ている可能性が非常に高いことは想像に難くありません。
それに日当たりの良い野原や道路脇などで普通に見つけることができるので、女の子が野で摘んで好きな子にあげるためのきれいな花としてぴったりであると言えるでしょう。
「ヒナギキョウ(雛桔梗)」の豆知識
広い地域に分布している種であり、日本においては本州、四国、九州、沖縄に分布しています。
一方、海外における分布域は中国、台湾、朝鮮半島、東南アジア、オーストラリア、ニュージーランドなど。
また園芸分野においては「ワーレンベルギア」と呼ばれます。
主な品種は青紫色かつ八重咲きの花を付けるタスマニアンブルーや白い花が特徴のスパイシーベルなど。
高温多湿に弱く、特に温暖地においては夏越しが難しいので中~上級者向けの花です。
また石川県や福井県など一部の地域においては個体数が少なくなっているという情報もあります。
とはいえ基本的には強くたくましい種で、刈り取られたり枯れたりしても素早く再生することができるほか、公園やアスファルトの割れ目、構造物の隙間などといった場所でも生育することができるようです。
また余談ですが、ヒナキキョウソウとは名前も姿もよく似ているものの、こちらはキキョウ科キキョウソウ属であり、同じものではありません。
まとめ
「ヒナギキョウ(雛桔梗)」はキキョウ科の多年草で、キキョウに似た小さな花を付けるのが特徴です。
開花期は4~9月で、花のカラーバリエーションは淡い青、淡い紫、ピンク、白など。
また花言葉は「少女の優しさ」「少女の恋」などです。
その小さく優しい色合いの花は、幼さや純粋さ、かわいらしさをイメージさせるほか、広い地域において草地や道端などで普通に見つけることができます。